引越し
- 坂田大輔

- 3 日前
- 読了時間: 3分
日中はだいぶ気温が上がるようになってきましたが、時折吹く風が心地よいですね。
さて先日は施設に入所されるという方のお手伝いをさせていただきました。
随分長い間ご利用いただいた片側に麻痺のある方です。数年前までご主人様と一緒に住まれており、私はご夫婦での受診のお手伝いからお付き合いさせていただいておりました。そのうちご主人様の認知症の症状が進行しご主人様が先に施設に入所され、その後ご逝去され、葬儀のお手伝いもさせていただきました。独り暮らしが長かったのですが、遂に体調を崩され、先日ご入院されたと、ご本人様よりお電話をいただきました。心配していたのですが、先日ケアマネージャー様よりご連絡をいただき、体調が回復したのですがご自宅での生活は難しいとのことで、施設へご入居されることになったとのことでした。救急車でご入院されてからそのまま入所されたので、必要なものをご自宅に取りに行きたいとのことで今回のご依頼をいただきました。
お迎えにあがると施設のスタッフの方と一緒にいらっしゃいました。「お久しぶりです~!よかったです~。」とお声掛けすると少しだけニコッと笑ってくださいました。瘦せこけたわけでもなく、お元気なご様子で何よりと安心しました。しかしいつもとなんとなく雰囲気が違うなあと思ったら、帽子をかぶっていらっしゃいませんでした。救急車で出てきたので帽子をかぶる暇はなかったですよね…。
久しぶりのご自宅に着くとケアマネージャーさんと、その他お手伝いの方がお二人お待ちでした。洋服をたくさんとテレビ、ストックしていた飲み物やお菓子、身の回りの道具とお薬。その他バスタオルや、タオルケット、毛布など…どんどん増えてかなりの量になりました。ご本人様が乗る私の車にもタンスとテレビなどを積んで、いっぱいいっぱいになりました。また思い出したら取りにくればいい、と思っていたら、もうすぐにご自宅を処分する手続きがなされており、ご本人様は戻ってくる機会はないとのことでした。ということは長年住んだご自宅も見納めですね。しかし普段からクールな方ですので感傷的になることも無く、いるものといらないものを淡々と決めていらっしゃいました。
特に振り返ることも無く、いつものようにタクシーにご乗車され、荷物に囲まれて出発しました。施設に帰るとスタッフの方が元気に迎えてくださいました。私はケアマネージャーさんと二人で荷物をどんどんお部屋に運び込み、テレビのセッティングもして、ベッドしかなくガランとしていた部屋が、ご本人様の家のもので埋まり、一気に生活感が出てきました。あとは追々少しずつ整理していくとのことで私はここでお別れです。
もう今までのように受診をすることも無いので、なかなかお会いする機会がなくなることと思います。別れ際に「今までありがとうね。」とおっしゃってくださり、グッときてしまいました。こちらこそ長くお手伝いをさせていただき、ありがとうございました!「元気に過ごしてくださいね。」とお声掛けさせていただき、お別れです。
またときどきお会いできると嬉しいです。
本当にありがとうございました。
写真は神在から梅雨空の可也山です。





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