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  • 執筆者の写真坂田大輔

階段でご自宅まで

早くも梅雨入りしましたね。早く始まるのはいいのですが、早く終わってくれるのでしょうか?例年通り7月中旬までだとちょっと長いような気がしますね。 災害になるような雨が降らないことを祈るばかりです。 さて、先日は娘様と二人暮らしのお母さまの退院のお手伝いをさせていただきました。 長いことご入院されていらっしゃったようで足腰もだいぶ弱ってしまったとの事ですが、ご自宅が2階建ての2階とのことで、階段を上がらなければなりません。


お部屋にお迎えにあがると、娘様と準備を整えてお待ちでいらっしゃいました。 ベッドに横になっていらっしゃる姿は足もか細く弱々しい印象でしたが、看護師さんに「さあ、車椅子に移りますよ。」と声をかけられると、「そうね。」とお元気な声で応えられました。サイドレールにつかまりスッと立ち上がり、ゆっくりと向きを変え車椅子移動する事ができました。すると、主治医の先生が挨拶にいらっしゃり、「座って挨拶するわけにはいきません。」と再び立ち上がってお礼をおっしゃっておりました。 たくさんの看護師さんをはじめスタッフの皆様に見送られて、めでたくご退院です。 「本当にお世話になりました」と挨拶をされタクシーに乗車する頃には先ほどまでの笑顔に涙がにじんでいらっしゃいました。大変だったんですね。


さあ、出発です。娘様と懐かしい話などをしながら、さほど時間もかからずにご自宅に到着。ケアマネージャーさん、福祉用具ご担当の方がお待ちです。「おかえりなさ~い。」とお二人から大歓迎を受け、さあ、ここからが本番。2階まで階段を上がらなければなりません。「さてと…。」と立ち上がり、手すりをしっかりと持ち、娘様と3人の男性に囲まれ、一段一段ゆっくりと昇ります。途中何度も止まって休みながら、「お母さん、もう1/3まできたよ。」などと励まされながら、ゆっくりゆっくり。


「長いこと入院しとったけんね~…。」

「前にこの辺りでひっくり返ったとよね。」


などおしゃべりをしながら昇ります。娘様に「ひっくり返ってはいないけどね。」と訂正されながら一段一段。実際に以前足が立たなくなって這って部屋まで行ったこともあったそうです。今日は大丈夫です。みんながついてます。 階段を上り切ったところに娘様が椅子を置いてくださっていたので、一休みです。「やった~」とみんなで喜ぶのもつかの間、まだお部屋まで少しあります。一番奥のお部屋なのです。その距離約20m。意外とすぐに「さあ、行きましょうか。」と立ち上がり、ラストスパートです。中間地点の排水溝につまづかないよう注意しながら、一歩一歩。


ゴール地点の玄関に着くころには薬局の方も加わって見守ります。ベッドに腰を掛けこれで本当に到着です。お疲れ様でした~。 「は~、ありがとうございました。」と皆さんに丁寧にごあいさつをされました。 無事についてなによりです。やっぱりご自宅が一番ですよね。 無理をせず気を付けて過ごしてくださいね。 ありがとうございました。 写真はシロツメクサと背振の山と。 糸島市本にて。



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