落ち着かない
- 坂田大輔

- 2月13日
- 読了時間: 3分
日曜日の吹雪が嘘のように、暖かい春の日差しが気持ちよく注いでおります。梅の花も嬉しそうに咲いているようです。
さて、先日は転んで頭を打ってしまった、という方のお手伝いをさせていただきました。
一度同じような状況で救急車にて搬送された後の、病院からご自宅までの帰りの搬送をさせていただいた方でした。ご夫婦でお住いのご主人様で認知症を発症している方です。夜中にトイレに起きたときに廊下で転倒して、頭を打ち出血してしまったとのこと。奥様も足が不自由なのですが、どうにか止血までは行い、朝になって私にご連絡をいただいたという状況でした。その日私は午前中の予定がいっぱいいっぱいでしたが、お電話をいただいたときは搬送の合い間で、偶然にもその方のご自宅のすぐそばにいましたので、とにかくお迎えに参りました。
ご主人様は上着を着て帽子をかぶり、いつでも出発できる状態なのですが「さあ、車椅子に座りましょう」とお声掛けをするも、ニコニコして部屋に戻ろうとされます。ここで焦ってはいけないと思い、私もニコニコして、ゆっくりとお話をすると、ご理解いただいたようで車椅子に座っていただくことができました。歩行はかなり不安定なのですが、日常生活で車椅子を使用することはないので、「どうも落ち着かない」といった具合です。背もたれに寄りかかることはなく、やや前傾し「よいしょ」といつでも立ち上がろうとするような姿勢です。車椅子を押して進む前に、「ゆっくりしてていいですよ~」と肩を揉んでお声掛けをすると、背中を背もたれに付けていただくことができました。
奥様は杖歩行でゆっくり移動されるので、横について補助をします。お二人に無事にご乗車いただき出発です。病院に着き車椅子を乗り換えて、病院のスタッフの方に一声かけたら、私は一旦離れます。無事に次のお迎えの時間に間に合うことができました。
その日の午前中は付き添い受診もあり、すべてが終わるまではお迎えに行けない状況でしたが、これまたタイミングがよく、他の方の午前中の動きが全て終了し、落ち着いたときに、受診終了のご連絡をいただきました。状態は悪くなかったようで、大きな病院で精密検査を受けるような必要も無く、ご自宅にまっすぐに帰ることができるとのことでした。何よりでしたね。
ご自宅までお送りして、無事にリビングの椅子に移っていただくことができました。精算のために一度車に戻り、リビングに戻ってくると、ご主人様はまたニコニコして立ち上がりどこかへ行こうとするので、奥様が、「ちょっと一旦ここに座って、ね、お願い」と困っていらっしゃいました。そこで私が「いやあ、大変でしたね、ちょっとゆっくりしましょうかね。」と横の椅子に私が先に座ると、スッとご自身の椅子に座っていただくことができました。奥様と二人で胸を撫でおろして、ゆっくり精算をさせていただき、失礼しました。
とはいえご本人様にはトイレに行きたいなど、何かの理由があって立ちあがろうとされていたことと思います。お二人とも落ち着かないことと思いますが、どうかお怪我無くお過ごしいただけるといいなあと思います。
ありがとうございました。
写真は二丈の畑です。麦がもりもり育っております。元気に育っておいしい麵やビールになってください。





コメント