重い病気の治療
今週は大分四国で大きな地震がありました。糸島でも電話の緊急地震速報と町内放送が鳴り響き、心臓が縮む思いをしました。幸い大きく揺れることはありませんでしたが、被災地においてはいち早い復興をお祈りします。
さて、先日は重い病気の治療をされているご主人様の受診の付き添いをさせていただきました。つい先日までは
ご自身で車を運転して通院していたのですが、急に立ち上がりなど全身の力が入りにくくなったとのことです。急な体調の変化であったため奥様は一度も介助をしたことがないうえに、遠方の大きな病院から近くの病院に変えるタイミングで、不慣れであるということもあり、付き添いのご依頼をいただきました。
お迎えにあがるとトイレで着替えの途中でした。なかなか思うように動けずに時間がかかっているようでした。トイレのドアの前まで車椅子を寄せ、ゆっくりと座っていただきます。車椅子のまま乗車し出発です。途中道路の状態があまり良くない箇所があり、スピードを落とすのですがどうしてもガタガタと振動してしまいました。やはりお尻が痛くなってきたとのことで、一度駐車スペースに車を停め、腰を浮かせていただき、お尻の下にクッションをはさみました。もちろん痛み止めは飲まれているのですが、痩せていらっしゃることと、骨転移があるとのことで、表情こそじっと前を見据えていらっしゃいましたが、奥様曰くかなりお辛いはずとのことでした。
その日はあいにくの雨模様で、病院の車止めの軒の下にべったりと車をつけて濡れないように降車します。受付までご一緒してから車を駐車場に移します。待合室は患者さんでひしめいており、順番に案内されます。看護師さんに問診を受けた後に診察です。程なくして順番が来て診察室に入られました。今回は奥様がいらっしゃるので、私は待合室でお待ちします。終了したとのことで診察室にお迎えに行くと、あとは会計とのことで、検査も何もありませんでした。
あまり良い状態ではないようで、先生との相談の末、治療ではなく地元で緩和ケアに専念するという方針になったとのことでした。
「あ~無駄足になっちゃったな。」と今までほとんどお話にならなかったご本人様がぼそっとつぶやきました。「そうね~、まあしょうがないよ。」と奥様。しかし、ここへきて先生と話さないことにはこの結論を出すことはできなかったので、無駄足ではなかったように私は思いました。
これからまた状態や環境が変わるかもしれませんが、穏やかに過ごせるといいですね。
ありがとうございました。
写真は船越漁港です。まあまあのコノシロが釣れていましたよ。酢じめがいいですねえ。
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