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  • 執筆者の写真坂田大輔

福祉車両購入

梅雨らしい曇り空が広がっております。糸島ではあちらこちらで田植えが行われ、きれいな水田が広がってきました。


さて、先日は福祉車両を購入したいという方のお手伝いをさせていただきました。高齢のご夫婦で、犬を飼っていらっしゃるとのことで「タクシーに犬も一緒に乗ることができるか」と聴かれたので、ケージに入れていただければ同乗していただけるとお話をさせていただきました。そこで、「やっぱり自分で福祉車両を買うしかない」という流れになり、福祉車両についていろいろとお話をして、販売しているお店の話などをさせていただいておりました。ある受診の帰り道に「この前話していたあのお店(福祉車両販売店)に今から行ってみたい」とのご相談受け、その日はその後の予定がなかったので、寄ってみることにしました。ところがお店に行ってみると、その日は店休日で、外見と価格を確認して、日を改めて出直すこととなりました。


数日後、お店にて新車を見せていただき、何台か車椅子での乗り心地を試し、説明を受けました。「私がここに乗って、犬をここに乗せて…。」と検討をしている中で、この車を買うとして、いつ頃の納車になるのかという話になり、お店の方から帰ってきた答えが「早くて4~5か月後」とのことでした。これにはさすがにお二人ともびっくりされ、「そんなにかかると?!そんなに待っとったらもう死んでしまうわ!」「私は癌やけんね。」とおっしゃいます。私は病状についてのお話は伺っていなかったので、どこまでが本当かはわかりませんが、とにかく年末まで待たされるのは困るとのことでした。するとお店の方が、近くの別のお店に中古車が一台だけあると教えてくださり、ご紹介していただきました。


早速行って見せていただきましたが、状態も良くこれから中古を探すのも大変だということで、すぐにご購入を決められ、早くて来週には福祉車両がやってくることになりました。


「あんたの仕事が無くなって悪いばってん。」とおっしゃいますが、とんでもありません。運転と介助のできる方(この場合はご主人様)がいらっしゃれば、一台お持ちになることは本当にお勧めします。思いついた時に好きなところへ行き、何の気兼ねもなくゆっくりしていていいのですから。犬も一緒に乗れますしね。せっかく買われましたので、長く楽しんでいただきたいと思います。

ありがとうございました。


写真は加布里漁港の夕暮れです。







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