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執筆者の写真坂田大輔

眼科の付き添い

どこまでも透き通った青い空、全身を通り抜けていくようなさわやかな風。ようやく気持ちのいい秋晴れがやってきました。こんな日がしばらく続けばいいなあと思います。

 

さて、先日は長期ご入院中の方の眼科受診の付き添いをさせていただきました。歩行はできるのですが、視野が狭く受付や生産などの手続きがお独りでは難しい方なので、付き添いをさせていただくことになりました。普段はご家族様が同行されるのですが、都合の合わないときは、時々お手伝いをさせていただいております。

 

お迎えにあがると、スタッフの方とゆっくりと歩いていらっしゃいました。ご挨拶をすると、小さなかすれた声で「あ、お世話になります。よろしくお願いします。」と、とても丁寧なお言葉をいただきました。書類等をお預かりし、タクシーの後部座席にご乗車いただき出発です。

 

眼科に到着し、車内に備え付けのオレンジ色の手すりをしっかりと持っていただき、ゆっくりと降車していただきます。サラサラと小雨が降っておりましたので、傘をさしかけて歩きます。水たまりや小さな段差があるので、その都度お声掛けをすると、ご本人様は「はい。」「はい。」と丁寧にお返事をされながら、伏し目がちにとぼとぼと歩かれます。院内に入り、一番近いソファに腰を掛けていただき、私が受付をします。

 

しばらくして検査に呼ばれました。ここからはスタッフの方にお任せします。案内されるままにいろいろな検査を受けられている様子が待合室から時々見えます。先生の診察は一緒に受けさせていただきました。今回は特に大きな変化はないようで、このまま治療を続けましょう、とのことでした。残薬調整のお話をしたうえで処方箋を受け取り、会計を済ませ、今度は薬局です。

 

薬局までが少し距離があり、ちょこちょこと段差のある狭い歩道をゆっくりと歩きます。階段は手すりをご案内し、数段ですがゆっくりと昇ります。私がお薬の説明を受けてお預かりします。さああとは車に戻って帰るだけです。

 

あまりお話はされない方ですが、「ようやく雨が止みましたね」などとお声掛けをすると、「そうですね」と簡潔に返してくださいます。病院に着き、看護師さんに報告を済ませ、おしまいです。「お大事になさってくださいね」とお声掛けをすると、「ありがとうございました。お世話になりました。」と、また小さな声でお返事をいただきました。

 

今回は随分とお久しぶりでしたが、お変わりなく安心しました。またお手伝いをさせていただけると嬉しいです。ありがとうございました。

 

写真は泊からの可也山です。この日は久しぶりの秋晴れでした。




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