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執筆者の写真坂田大輔

施設へ入所

依然として梅雨ですね。今日は雷が鳴り雨も時折強く降りましたね。そんな中ご退院のお手伝いをさせていただきましたが、ご自宅前に着き、車から降りる直前にスッと雨がやみ、まったく濡れずに家の中に入ることができました。ご家族様みんなで「よかったね~。」と喜びました。清算を済ませ、私が車に乗るとまた強く降り始めましたので、本当にラッキーでした。


さて、先日は、長く使っていただいている方の大きな病院からの帰りのお手伝いをさせていただきました。ご主人様の足腰が弱ってしまい、ご自宅で奥様が介護をされていたのですが、この度施設に入所され、行きは施設の車で送っていただき、帰りは福祉タクシーで戻るとのことで、久しぶりにご依頼をいただきました。


帰りの道中は海が見えて、以前ご家族やご夫婦で魚釣りをした時の話など、懐かしい話をたくさんされておりました。奥様が「楽しかったね。」とおっしゃり、ご主人様も大笑いされておりました。しかし、施設が近づいてくるとだんだんと会話も少なくなり、施設に着いて奥様との別れ際には、ご主人様は難しい表情になってしまいました。


後ほど奥様に少しお話を伺ったのですが、ご主人様はそのままご自宅に戻れると思っていらっしゃったとのことでした。もともとは奥様が最後までご自宅で看るつもりだったそうなのですが、少しずつ状態が変わり、認知症の症状が出てきて、奥様に手をあげることもあったとのことでした。また、奥様にも持病があり、奥様がご入院する際に、レスパイト(一時的に介助者が休むため)入院をされていたのですが、やはり、奥様の今後の負担を考えて施設へ入所される運びとなったとのことでした。3か月ほどたち、お互いに少しずつ慣れてきてはいるようですが、奥様は時々独りでご自宅にいる時には「ああ、まだやれたんじゃないかな?(介護することができたんじゃないかな?)」と思うこともあるそうです。


いつまでも二人で元気に過ごすことができれば一番いいのですが、誰しも「いつまでも」というわけにはいきません。無理をして介護を続けても、共倒れになってしまっては元も子もありませんからね。


これからも私のできることがあれば、ぜひお手伝いをさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。


写真は深江一貴山川の河口です。



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