従来型がいい
随分と涼しくなりすっかり秋ですね。
これからの秋の味覚も楽しみです。
さて、先日はいろいろ行きたい!という方のお手伝いをさせていただきました。
この方は今までは基本的に病院の送迎でしかご利用がなかったのですが、今年の春クリニックの帰りに「夏物の服を買いたいのでちょっと寄って欲しい」とのご要望をいただき、買って帰ったのが初めてのお買い物でした。
独り暮らしのご自宅にお迎えにあがると、今までに無かったような元気な声と満面の笑みで迎えてくださいました。
話を聴くと夏に体調を崩ししばらく入院されており、少し前に帰ってきたばかりとの事で今はだいぶ身体の調子がいいようです。考えてみれば今まではいつも病院行きのご利用でしたので、体調が悪い時にしかお会いしていなかったということのようです。今日は買い物。あいにくの雨模様でしたが「今日はいろいろ行かないかんけんね。」と、天気も関係なくやる気満々の様子。伺うと、ホームセンターと薬局に行きたい。それぞれ何を買うつもりなのかを伺うと、ホームセンターで携帯電話を買いたいとおっしゃいます。 どうやらご家族様が良かれと思い半年ほど前にスマートフォンにしたそうなのですが、ご本人様にとってはスライドが難しいようで、更に画面にもいろいろと機能が出てきてかなり使いにくかったようです。退院したらすぐに元の従来型二つ折り携帯(いわゆるガラケー)に戻そうと思っていたとの事でした。 しかし残念ながら携帯電話はホームセンターや電気屋さんですぐ買うことのできる物ではなく、機種を変える場合は携帯ショップに行く必要があることをご説明しました。
また、
「使いにくい」という気持ちがスマートフォンそのものではなく
↓↓↓ 「携帯会社が悪い」と飛躍してしまい
↓↓↓ 「携帯会社を変える!」とおっしゃいます。 お気持ちはわかりましたが、携帯会社乗り換えとなるとかなり煩雑なことになるうえ、そもそも今の携帯会社のまま従来型携帯に戻せばも問題なく使えるのではないかとお話をさせていただき、まずは今使っているショップに行って話を聴いてみることにしました。
先に携帯以外の用事をすべて済ませいざ携帯ショップへ。
従来型携帯を触らせてもらい、
「これこれ、これならよか。」 とのことでしたので、その機種に変更する段取りと見積もりの説明をしていただき、全く問題ないと思われたのですが、その日はそのショップの予約のお客様が多く、我々は飛び込みの来店なので対応してもらえず、どうしても今日持って帰る事はできないと言われてしまいました。
そこでご本人様はすぐに決断。 「もういい。あっち(他の携帯会社のショップ)に行こう!」 と、乗り換えの方向に気持ちが戻ってしまいました。移動して違う会社のショップへ。乗り換えるためには何が必要か、ひとつひとつ段取りを踏んでいると、住民票が必要との事で今度は市役所へ移動、住民票を取ってまたショップへ。そして料金引き落としの登録のために通帳印が必要となりましたが持ってきていなかったため、後日郵送や、代理で持ってくるなど、いろいろと交渉をさせていただいたのですが、やはりそこは厳しく結局その日の機種変更はかないませんでした。残念。
二日後、再度ショップへ赴き残りの手続きを済ませ、ようやく無事にのりかえ機種変更が完了し従来型二つ折り携帯に戻る事ができました。
「電話ができればいい。」
という方は高齢者に限らずたくさんいらっしゃると思うのですが、今の時代はあれもこれもくっついてきて大変ですね。
シンプルに生きたいものです。
ありがとうございました。
またお買い物に行きましょう。
写真は雨上がりの可也山。
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