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執筆者の写真坂田大輔

家のかたづけ

まだ梅雨は開けていないようですが、まあ、暑い暑い。7月からこんなに暑くていいのでしょうか?燃費も落ちてしょっちゅう給油しています。

そして、いよいよ待ちに待った夏休みですね。いっぱい遊ぼう!

 

さて、先日は自宅のかたづけをしに行くとのことで、お手伝いをさせていただきました。独り暮らしをされておりましたが、ご入院され、そのまま施設に入所された方です。

 

お迎えにあがるとお昼寝明けとのことでやや眠そうなご様子でしたが、ひとたび車が走り始めると車窓から見える海を眺めながら、「きれいね~。ありがとうね。」と、楽しそうです。

 

久しぶりの我が家に到着です。「まあ~草ぼうぼうね。」と言って笑います。電気は通っているので、すぐにエアコンを入れて涼しくします。今回は冷蔵庫の掃除をするとのことで、ご家族様は早速取り掛かります。私はご本人様と本棚を見てみます。本の上や隙間には薄い冊子や古い地図などが詰め込まれており、そのあたりを軽くまとめた後、本を見てみると、芸術関係や、旅行や語学の本や、動植物の図鑑などが多く並んでいました。ずらりと並んだ本を端から取り出してパラパラとめくってみました。美術展の本も多く「まあ~、ね~、よく行ったわね~。」と懐かしんでいらっしゃいます。「色々見てね、勉強してね、頭に入れたけどもう空っぽ。」と言ってまた笑います。すると下のほうにクッキーの缶のような箱があったので開けてみると、古い写真が無造作にバサッと入っておりました。ご自身で撮ったお庭の写真や、旅行先の写真、草花の写真などなど。その中に混じって一枚の高齢の男性の写真が出てきました。「まあーーー!こんな写真があったの!?」と驚きと喜びがあふれ出てくるような笑顔でおっしゃいました。「私の絵の先生よ~!」「これは持って帰ろう!後でゆっくり見ようね。」とお土産ができました。そしてその下の箱も開けてみると、そこには切手のコレクションが入っていました。古くてとてもきれいな切手がびっしりです。「まあ~集めてたのね~。」と、もはや他人のようです。これもあとでゆっくり見るとのことで、写真と一緒にお持ち帰りです。他の部屋ものぞいたりしながらかれこれ2時間ほど経ち、ご家族様が「終わった~!目標達成!」「来て来て!冷蔵庫見て!」と誇らしげです。ご本人様も「まあ~よかったねえ。」と嬉しそうです。食べ物も飲み物もそのままだったので、大変だったことでしょう。しかしこれでようやく冷蔵庫の電源が切れますね。よかったです。

 

何度か二人で来たこともあったそうなのですが、ご本人様を見守りながらではたいした片づけはできなかったとのことでした。今回は存分に作業ができたとのことで大変お喜びいただけました。

片づけが進んで何よりです。まだまだ果てしない作業がありそうですが、機会があればまた行きましょうね。

ありがとうございました。

 

写真は加布里漁港からの可也山です。

まだ梅雨の空ですね。




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