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執筆者の写真坂田大輔

宝くじを買いに

四月の風が吹いております。 新しい日々が始まる方、相変わらずの今日を過ごしている方と、様々だと思います。私は後者ですが、やっぱり4月は何かが起こりそうな気がしますね。なんだか新しい何かが待っているようなそんな気がしますね。わくわくします。


さて、先日は、


「宝くじを買いに行く!」


お手伝いをさせていただきました。

宝くじとついでに食料品などもいろいろと買いたいとの事でした。 独り暮らしで胸から下が麻痺しており、ほぼ寝たきりの状態の方なのですが、近くにご家族の方が住んでいて、ヘルパーさんも生活必需品の買い物には行っていただけるのですが、やっぱり自分の目で見て自分の手で買いたいとのことで、時々私にご依頼をいただきます。いやあ、いつも嬉しいです。

「できることは自分でしたい。」

という気持ちを強くお持ちの方で、このような小さなことを実現していくということが、まさに、QOL(quality of life生活の質)の維持、向上につながるということだと思います。そのために使っていただけることは、「微力ながらも大きなお手伝い」だと感じており、本当に嬉しいです。


日々歩いてどこへでも行ける私たちにとってはなかなかイメージしにくく、おそらく想像を超えていることだと思いますが、やはり毎日窓の外と天井、テレビを見ながら過ごしていると煮詰まりますよね。デイサービスには通っているものの、やっぱり自由に外出したいです。ましてやこの陽気ですし。

さあ、当日は快晴。桜も満開。道中車窓から見える花を観て


「おお~!えらい咲いとうね~!」


と、普段あまり聞かないトーンでおっしゃっておりました。私も嬉しくなります。 宝くじ売り場に行き、お目当てのくじを10枚。ついでにナンバーズも。言われた数字を私が塗りつぶして購入します。

「買わな当たらんけんね。」


「当たったら中州に連れて行ってもらわないかんね。」


と嬉しそうにおっしゃいます。

まるでもう当たったかのように。

「いや~是非是非、ゼヒトモ!」 と笑いながらお次はスーパーへ。


野菜、果物、缶詰、レトルト食品、お菓子、カップラーメン、魚肉ソーセージ、「これでビール呑むっちゃん。」などと言いながら、手に取って吟味しながら買い込みます。 それからもちろんビールも。「あの、最近新しいのが出たろうが、テレビでやってるやつ。」「あ、これこれ!」といった具合に。 ある程度買うものは決めてあるのですが、通路を進みながら、「あ、そうそう、これ買っとこう。」と思いだしたり思いついたりしながらどんどんカゴがいっぱいになります。


帰り道の途中コンビニでその日の晩御飯のお弁当を買います。お気に入りのお弁当があり、いくつか候補を聴いて、ここは降りずに私がさっと買って帰ります。

家に帰ると普段は行かない台所に寄って仕分けをします。これはここ、これは冷蔵庫、それはあっちの冷蔵庫。お菓子はベッド、という具合です。在庫確認もして終了です。 どうしても行かなければならない病院だけでなく、このようにお楽しみのために福祉タクシーを使っていただけることは本当に嬉しいです。


また行きましょう。

ありがとうございました。

当たったらいいな~。


写真は西部運動公園の葉桜。


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