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執筆者の写真坂田大輔

奥様と二人

気持ちの良い秋晴れが続いております。

そしてきれいな満月がでましたね。月を眺めながらお団子をいただきました。


さて、先日は寝たきりの方のご入院のお手伝いをさせていただきました。

お迎えにあがると患者様は奥様なのですが、寝たきりで手足の硬縮もかなり進んだ状態でした。リクライニングの車椅子に移乗するのですが、ご主人様がてきぱきと娘様と私に指示をだされ、円滑に安全に行う事ができました。ご主人が長い間介護をされていたようで、ご自身で決めてあることがいくつもあり、


「枕はこう、

掛物はこう、

足の下にはこれをこんな感じで入れて、

リクライニングは背中をきちんと張ってここまで倒す。

手にはこれをしっかりと握らせる。

尿のバッグは管をこう通してここに掛ける。」


と、とても繊細な介助をされており、奥様への想いを感じました。


乗車し、さほど遠くない病院までの移動の間、ご主人様が今回のご入院の状況をお話しくださいました。

奥様は以前は施設に入られていたこともあったのですが、ある時一念発起し、自宅で介護をすることにされたそうです。当然慣れない事の連続ですが、一生懸命覚えて上手にできるようになったとの事でした。何よりも奥様と自宅で一緒に生活をすることこそが大切で愛おしい時間だそうです。素敵ですよね。


ところが、ご主人様が重い病気にかかってしまい、ひと月ほどご入院され集中治療を受けることになったため、やむを得ず奥様にはご入院していただく事になったそうです。見た目にはとてもそうは見えないほどお元気な様子なのですが。

奥様と離れ離れになるのはきっとお辛いことと思います。病院と言えどもご自身がずっと看てきただけに、できれば任せたくない事もあるかと思います。


しかし今回ばかりは仕方がないですね。

ご主人様の身体をまずはしっかり治して、またご自宅で暮らす事ができるといいですね。

頑張りましょう。

ありがとうございました。


写真は気持ちの良い秋晴れの深江漁港です。

満月の満潮なので潮位がだいぶ高く漁船が迫って来るようです。



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