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執筆者の写真坂田大輔

大病院の付き添い

ゴールデンウィーク真っ最中です。少し肌寒さもあり今一つすっきりしない天気ですが、大きく崩れるようなこともなさそうですね。

 

さて、先日は大きな病院の定期受診の付き添いをさせていただきました。ケアマネージャーさんからご相談をいただき、普段はご家族様や施設の方が同行されていたそうなのですが、なかなか都合がつかず、福祉タクシーに委託することにしたとのことでした。

 

お迎えにあがると施設の看護師さんと一緒にいらっしゃいました。93歳の女性の方です。初めてお会いしたので看護師さんに普段の様子や、受診の手順などもお伺いしました。やはり施設のスタッフの人数もギリギリで、受診同行に出てしまうと施設内の人数が足りなくなってしまうとのことでした。

 

車椅子のまま乗車して出発です。小雨が降っていましたが、降りるときにはすっかり上がっていました。受付をしてそれほど待つこともなく順調に採血まで終えました。次は採尿です。初めてお会いした方でしかも異性介助で申し訳なかったのですが、どうにか採ることができました。

 

ここまで1時間もかからずに終え、あとは診察です。普段は3時間ぐらいかかるとうかがっておりましたが「そこまではかからないかな。」と思っておりましたが、どうやらその予想は甘かったようです。広い待合室のソファはほぼ満席で、診察番号の出る画面もびっしりと埋まっておりました。7~8名分の待ち番号が表示されるのですが、もちろんご本人様の番号はまだ表示されていません…。

 

結局同じ椅子に3時間座って待ちました。新幹線なら京都を軽く超え名古屋に、車でも鹿児島に着きそうです。

 

ご本人様はほぼ傾眠されており、目を開けられたときに時々話しかけますが、「私は何にもわかりません」といった答えばかりで、あまり会話もできませんでした。

 

ようやく番号が表示され、診察室に入り先生のお話を聞きますが、検体のデータはとてもよく、診察でも症状が出ていないとのことで安心しました。次の予約も取ってくださいましたが、「どうもなければ先延ばしにしてもキャンセルにしてもいいですよ。ご本人様も大変でしょうから。」とのことでした。確かに93歳の身体に3時間の待ち、全4時間の受診はしんどいでしょう。私はお仕事として付き添いをさせていただきましたが、ご家族様はお忙しい中この時間を捻出するのは大変なことだと思います。

しかしこのような場面でお役に立つことができればとても嬉しいです。

 

もし次回の受診があればまたよろしくお願いします。

それまで穏やかに過ごせますように。

ありがとうございました。

 

写真は二丈の麦畑です。これからしばらく金色に輝く畑がとてもきれいです。



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