出発リハーサル
- 坂田大輔

- 8月22日
- 読了時間: 3分
お盆を過ぎて、朝晩の風が少しだけ、ほんの少しだけ涼しくなったような気がします。日中は相変わらずの暑さですね。水分を十分に取って元気に乗り切りましょう。
さて、先日は片足切除をされている方の受診送迎のお手伝いをさせていただきました。奥様とアパートの一階に住んでいらっしゃいますが、条件が悪く車椅子での出入りができないとのことで、ケアマネージャーさんからご相談をいただきました。具体的には玄関が狭く車椅子の取り回しがきかないことと、掃き出し窓があるのですが、下の道が斜めになっておりスロープをかけることができないということでした。まだ日程は決まっていないので、まずご本人様にお会いして、ご自宅を拝見させていただくことにしました。
普段は息子様が横から抱き上げて(いわゆるお姫様抱っこ)車まで運ぶそうなのですが、なかなか平日の昼にお休みが取れないため、福祉タクシーにご相談をいただきました。小柄な男性ですので、その方法もできなくは無いのですが、福祉タクシーとしては安全に万全を期するべく、できるだけ滞空時間は無くしたいので、他の方法を考えました。まず、ベッドの端に座っていただいた状態(端座位)でベッドの高さをめいっぱい下げます。その下の床に座布団を敷いて、その上に下りて長座になります。そのまま2mほど床を滑らせて移動し、掃き出し窓から足をおろして座位。掃き出し窓の脇(真下は幅1mほどの水平部分があります)に準備しておいた車椅子に移乗する。といった方法です。口頭で説明すると、「はは~なるほど、そんなこと考えたことも無かった。」とご家族様もケアマネージャーさんも驚いていらっしゃいました。少し時間がありましたので、一度試してみると、何ともスムーズに車椅子に移乗することができました。
これで、息子様がいなくても外出できることが分かりましたので、早速病院の予約を取り、2日後に受診をすることが決まりました。当日、指定の時間にお迎えにあがると、すっかり準備万端でしたので、事前に行ったリハーサル通りの段取りでスムーズに乗車することができました。「すごいね、よかったね~」とご夫婦で喜んでいただけました。
無事に受診も終わり、ご自宅では出発の逆の手順でベッドまで戻り終了です。よかったよかったと一安心。雨も降らなくてよかったと話していると、奥様が「雨が降ったらゴミ袋かぶせますから」と言って一同笑いました。まあ、それでもいいですが、ゴミ袋以外のもう少しいい方法(カッパとか)を考えましょうかね。
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
写真は加布里漁港からの可也山です。






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