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  • 執筆者の写真坂田大輔

仲良しご夫婦

庭のギンモクセイの花が咲き始め、独特な甘い香りが秋を感じさせてくれます。


さて、先日はご入院のお手伝いをさせていただきました。ずいぶん前からご予約いただいており、ようやくその日を迎えました。ご家族様が忙しく、ついて来ることができないとのことでご依頼いただきました。杖歩行はできるのですが荷物もたくさんあるので、病院の中まで付いてきて欲しいとのことでした。


お迎えにあがるとご主人様もいらっしゃりご挨拶をすると、ご主人様も病院まで一緒に乗っていって、また家まで戻って来て欲しいと、新たなご要望がありました。

その件を伝えようと昨日から何回も電話するけどつながらないとおっしゃいます。

さあ、困りました。今回は病院までお送りして、すぐに他の方のご依頼を受けておりましたので帰りの時間が確保できません。1時間ほど病院でお待ちいただければ再度お迎えにあがることはできるのですが...。


その旨をお伝えすると、すぐに納得してくださり、奥様だけお送りする元のご依頼内容で落ち着きました。往復となれば私としても料金をたくさんいただけるので嬉しいご依頼なのですが、いかんせん次の方にご迷惑をおかけするわけにはいきませんので、しかたがありません。


いざ、助手席にご乗車いただき出発です。すぐに奥様が「あの人はいっつもこうなんです。」「どうせすぐに病棟に上がるし介護タクシーを頼んだから大丈夫って話して、おお、そうや。って言ってたのに、昨日になってやっぱり行こうかどうしようかって言い始めて...。」と、なかなか決められない性格なのだそうです。奥様は何でも前もってチャッチャと決めて段取りを進める方だそうです。そう話した後に奥様が


「だからうまくいくんでしょうけど。」とぼそっっとおっしゃいました。


いやあ、やっぱり仲が良いんですね~。


病院まではそこそこ距離があるので、色々とお話を聴かせてくださいました。お二人のお仕事や生活が大変だったこと、お子さまたちのことなどなど。そして、ご主人様は以前癌を患ったらしく数年間におよぶ闘病生活をおくり、奥様の献身的な介護のおかげもあり現在はお元気になられたとのことでした。「大変だったんだから、私んときは頼むばい。」とご主人様に言ったそうです。


いやあ、だから付いて来るとおっしゃったのです。少しでもお返しをしたいのですね。


今回のご入院の前に何度も通院をされたそうですが、その度に一緒に行って病院のレストランで美味しいちゃんぽんを食べるのが二人の楽しみだったそうです。


やっぱりめちゃくちゃ仲がいいじゃないですかー。


そうこうしているうちに病院へ到着。病院は広いので車椅子を利用して、大きな荷物と一緒に受付までご案内してお別れです。


ご退院するときにご主人様が病院までお迎えに来たいとおっしゃるかもしれない、とのことでしたので、その時はやっぱりご主人様も一緒に行きましょうかね。


今回はなんだか素敵なお話を聴かせていただき、心があったかくなりました。ありがとうございました。


★因みに乗車してすぐにご自身のメモ書きで大すけの電話番号を確認されていらっしゃいましたが、0であるべきところが6になっておりました。転載ミスだろうとのことでした。

ありますよね~。


写真は稲刈りを待つ二丈の田んぼ。



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