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執筆者の写真坂田大輔

どしゃ降り

9月に入り朝晩がぐっと涼しくなってきました。寝冷えしないように気を付けないといけませんね。

 

さて、先日は50キロほど離れた施設への転居のお手伝いをさせていただきました。随分と前からご予約いただいていたのですが、なんとその日が丁度台風の接近と重なってしまいました。施設やご家族様はどのようにお考えだろうかと心配していると、当日の早い時間に息子様からご連絡をいただきました。「こんな天気ですが対応していただけますか。」とのことでした。都市高速道路が通行止めになっていたり、道中あちこちで冠水しているなどの情報があれば、さすがに日程の再調整をご相談させていただいたかと思いますが、雨風は強くても通行は確保できており、また、転居とはいえ施設間であり、大きな家具を運び出すようなことも無いようでしたので、予定通りに出発できることをお伝えしました。また、お昼過ぎに出発する予定でしたが、午後から雨風が強くなる予報でしたので、午前中の出発に早めることはできないかとのことでしたが、この日の午前中はちょうど空いており、他の関係各所も大丈夫とのことで、早めの出発となりました。

 

お迎えに行くとスタッフの皆様に囲まれてのお見送りでした。スタッフの方が名残惜しそうに「向こうに行っても元気に過ごしてくださいね」と声をかけます。いざ乗車する時になると丁度少し雨が弱くなった様子でした。雨除けギリギリに車をつけてさっとご乗車いただきます。息子様は別移動とのことで、ご本人様のみご乗車いただき出発です。

 

走り進めていくと雨が少しずつ強くなってきました。また、高速道路も走るので余計雨が強く感じます。分厚い雲と土砂降りの雨で辺りはだいぶ暗く感じます。そんな中をしばらく走っていると「どこへ行きんしゃーと?(どこへ向われているのですか?)」と聴かれるので、目的地の地名を伝えます。どうやら事態は把握されていないご様子でした。「しばらくかかるね。姥捨て山だ。」「いやいやいや、違いますよ。皆さま○○様をお待ちです。きっと良くしてくださいますよ。現地で息子様もお待ちだそうです。」とお伝えしますが黙って目を閉じられました。

 

確かにこのような状況では不安で暗い気持ちになるのも無理のないことかもしれません。高速を降りると道も細くなり少し上り坂となり、さらに雨は強まってきました。「もう着きますからね~。」

 

ようやく到着しましたがやはり土砂降りです。また雨除けにべったり車をつけて降車します。待ち構えていた息子様(お見送りの方の弟様)ご夫婦がさっと降りてきてくださいました。無事に施設内に入るとスタッフの方もお出迎えです。息子様とも言葉を交わし、少し安心したご様子でした。

 

無事に着いて何よりです。早く新しい環境に慣れて、穏やかに過ごすことができるといいですね。

 

しかし、入居施設のスタッフの皆様は雨でも風でもきちんと出勤されていらっしゃいました。本当に頭が下がります。高齢者施設だけではありませんが、そこに住んでいる方がいらっしゃる限り、お盆もお正月も一定のスタッフの方々が常に動いていなければなりません。本当にありがたいことだと思います。


写真は川付川にて。背振の山々が近いですね。




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