top of page
執筆者の写真坂田大輔

ちょっと失敗

八月も終盤に入りました。朝晩は幾分涼しい風が吹くようになった気がしますが、日中は相変わらずの暑さですね。

 

さて、先日は銀行に振り込みに行きたいという方のお手伝いをさせていただきました。当日のお昼前に「今日は空いてないわよね…。」とお電話をいただきましたが、たまたまその日は余裕があり、対応させていただくことができました。13時半にお迎えにあがるとすっかり準備をされ、お待ちでした。「今日中に振り込まなきゃいけないらしくて…」とおっしゃいますが、15時までで銀行も遠くはないので「まだ時間があるのでゆっくり間に合いますよ」と申し上げ、出発です。

 

14時前に銀行に着き、番号札を取りしばらく待ちますが程なくして順番がきて、窓口にて3件の振り込み手続きをしました。最後に銀行印を押していったん終了。椅子のそばまで下がるとすぐに、行員さんが「○○様、印鑑が違うようです。」とのお声掛け。ドキッとして窓口に行くと、「今日は他に印鑑をお持ちではないですか?」「ない場合はお手続きができません…。」とおっしゃいます。当然です。ご本人様が「今から家に取りに行けばいいですか?」と聞くと「15時に間に合えば大丈夫です。」とおっしゃいます。ご本人様が目を見開いてキッと私を見つめます。この時14時過ぎ。「行きましょう。大丈夫です。間に合います。」と申し上げ、安全運転で急いでご自宅に戻ります。ご本人様には片側麻痺があり、階段を昇り降りするのに時間がかかるので、「悪いけど(印鑑のある場所を)教えるから取ってきてくれない?」とおっしゃいます。確かに私が行かないと間に合わない可能性が高いうえに、急いで転倒しても大変です。私が階段を駆け上がり、指示通りに探すとすぐに見つかりました。お渡しすると「そう、これこれ!」急いで銀行へとんぼ返りです。

 

銀行に着いた時間は14時47分。「間に合った。」と思いましたが、閉店間際だからか、先ほどよりも混雑していて6人待ち。ドキドキして待っていると、14時55分。ようやく呼ばれました。取ってきた別の印鑑を窓口に渡します。「まずはお調べしますね。」と行員さんが通帳と照合します。椅子の方まで少し下がったところ、行員さんが窓口から出てきて、「○○様、これも違うようです…。」ご本人様が先ほどと同じように目を見開いてキッと私を見つめます。いや…さすがに打つ手がありません。

 

ご本人様がお振込み先に事情を伝えると、週明けの午前中でも構わないとおっしゃったとのことで、私のスケジュールを見ると週明けは朝一番の枠だけが空いていました。開店と同時に入店して順調に振り込みができれば大丈夫です。

 

週明けの朝、お迎えにあがると、「先日はごめんなさいね」と恐縮しておっしゃいます。今日は印鑑を3個持ってきたとのこと。開店少し前に銀行に到着し、数分後にシャッターが開きました。順番がきて窓口にてご本人様が「これよ。」と取り出した印鑑が、驚いたことに何と一番初めに持って行って間違っていたもの。目を疑いましたが絶対に違うので「いやいや、それは違います。」と、さすがに訂正させていただきました。ここで二度手間をしていると、また時間がかかってしまいます。前回持ってこなかった3つ目の印鑑を渡すと、行員さんが「合ってましたー。」と笑顔でおっしゃいました。よかったです。こうして無事に3件のお振込みを完了することができました。

やれやれ、思い込みって怖いですね。

しっかり覚えておかないといけませんね。

 

写真は深江一貴山川の河口です。だいぶ潮が引いてますね。




Commentaires


最新のお知らせ
過去の記事
Follow Us
  • White Facebook Icon
bottom of page