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執筆者の写真坂田大輔

102歳

真夏の暑さとなった週の前半でしたが、後半はしとしとと冷たい雨が降っております。


さて、先日は102歳の方の受診の送迎をさせていただきました。

今までは一般のタクシーで移動されていたそうなのですが、玄関の段差や車の乗降が不安定になってきたとのことでした。


お迎えに上がると玄関までつかまり歩きで出てこられ、靴を履くところからのお手伝いとなったのですが、手すりを利用し、ほぼ見守りのみで段差を降りられました。普段は押し車を利用されていたとのことで、車までは私の手をもってゆっくりと移動します。とはいえ、できるだけ近くまで車を寄せていたので、数歩です。段差を降りるときも歩く時も、「ハイ、ヨイショ、はい、ありがとうございます!」とご自身で声をかけながら移動されます。大すけの車は、車椅子のスペースの横にたてに2席椅子があるのですが、奥のほうに付き添いのご家族様に座っていただき、お母様にはすぐに座ることができるように、手前の席に座っていただくことにしました。


クリニックは近くでしたのですぐに到着しました。クリニックの車椅子をお借りして、車の扉まで持ってきます。受診中はゆっくり車椅子で過ごすことができます。


終了の連絡をいただきお迎えにあがると、看護師さんが車椅子を押して車まで送ってくださいました。看護師さんにも「ありがとうございました!」と丁寧にごあいさつをされておりました。帰る途中で症状についての話になり、ご家族様が「歳だからいろいろありますね。もう102歳ですから。」とおっしゃいました。ご本人様は「はい、大正10年◎月◎日生まれです。」と元気にお話しくださいました。別れ際にも「ありがとうございました。助かりました。」と、またご丁寧にごあいさつをいただきました。


そのやわらかくすべてを包み込むような笑顔と、張りのある優しい声に触れて、私もたくさんの元気をいただくことができました。こちらこそありがとうございました。ほんの少しですがお手伝いをさせていただいたことを誇らしく思います。

長生きの秘訣は、「常に感謝の気持ちを大切にすること」かもしれません。

勉強になります。


またお会いできる日を楽しみにしております。

それとも、まだしばらくは必要ないかもしれませんね。

ありがとうございました。


写真は雨の深江一貴山川の河口にて。



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