郵便局へ
- 坂田大輔

- 11月28日
- 読了時間: 2分
あちこちの木々がきれいに色づいております。11月も終盤を迎えいよいよ年末に突入ですね。
さて、先日は郵便局へお金をおろしに行きたいという方のお手伝いをさせていただきました。1年ほど前からご利用いただいている方で、片側に麻痺がありますが杖歩行をされる、独り暮らしの男性です。
普段お迎えにあがると、だいたい準備万端でベッドの端に座ってお待ちなのですが、その日は私が遅くなったわけではないのですが、既に玄関から出てこようとしておりました。鞄をお預かりして、隣についてゆっくりと歩きます。玄関ギリギリに車を近づけているので、10歩も歩きません。ステップにあがり、お尻を先に座席に乗せます。動きにくい方の脚を私が持ち上げて、まっすぐに座っていただきます。シートベルトを締めて出発です。
おおよそひと月ごとに行かれていたのですが、今回は2ヶ月空いたので体調を崩してご入院でもされたのかと心配しておりました。「今回は少し久しぶりですね」と聴くと「そうね。」「お変わりないですか?」に「うん。」と最小限の言葉が返ってきました。どうやら心配することはなかったようです。
郵便局に着くと左側の扉のステップを出さないように設定し、段差にギリギリに車を寄せると、扉を開けたときに郵便局の通路の高さと車内の高さが丁度一緒になるので、乗り降りしやすいのです。再び鞄を預かりぴったりと横についてATMまで歩きます。そこからはお任せして、扉の外で待ちます。終わって出てきた様子が見えたら、再び横について車まで歩きます。これも15歩無いくらいです。
帰り道で「今日はいい天気になりましたね。」とお声掛けすると「そうね。」と。この多くを語らない感じがかっこいいなあと、いつも思っています。そんな時はこちらもそれ以上話しかけることはしません。時々はご本人様も景色を見ながら「あそこの稲が…」「雑草が…」「今年は雨が…」といろいろお話をされるときもありますが、そんな時は会話も弾みます。その時その時ですね。
ご自宅に着いてベッドまでお送りして終了です。
独り暮らしなので転倒が本当に心配です。これから寒くなって身体が思うように動かなくなることもあるかと思いますので、十分に気を付けて過ごしましょう。ありがとうございました。
写真は冬空の可也山です。






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