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執筆者の写真坂田大輔

機種変更

三寒四温。梅の花も咲き始め「春だなあ~。」と浮かれていたらぐっと寒い日があったりします。風邪をひかないように気を付けないといけませんね。

しかし、確実に春の気配を感じます。ウキウキしてきますね。


さて、先日はお独り暮らしの方の携帯電話の機種変更に付き添わせていただきました。「もう10何年使ってるのよ。」とおっしゃいます。ところが近頃その電話の充電がすぐに切れてしまうようになったとのことで、新しいものに替えに行くことになりました。


お迎えに行くと準備万端でお待ちでした。この方は在宅酸素療法をされている方で、外出するときは携帯酸素濃縮装置を持ち歩かなければなりません。家用の大きな機械から外出用の小さなものに差し替えて出発です。家の中はつかまりながら歩かれるのですが、外出時は車椅子を利用されています。


スロープからご乗車いただき出発です。携帯ショップに行く前にお金をおろしたいとのことで、銀行に寄りました。ATMでおろされるかと思いきや、昔ながらの窓口での手続きをされるとのことでした。以前はカードを使われていたのですが、暗証番号を忘れてしまい困ったことがあったので、やめてしまったとのことです。その日はお客さんも多く、20分ほどかかりました。しかし、ご高齢の方にとっては一番安心ですね。しかし携帯ショップの来店予約時刻を少し過ぎそうでしたので、待っている間に一応その旨を連絡しておきました。

携帯ショップに到着し、まず機種を選ぶのですが「キャンペーン中でこちらだと機種代が1円で大変お得です。」と言われましたが、今まで使っていたものとは微妙にデザインが違っており少し使いにくそうでした。他の物も見せてもらうと、同じデザインの後継機種がありましたので、「やっぱりこっちがいいわあ」と即決されました。

次に電話番号などのデータを新しいものに移す作業ですが、ここで、「契約時に登録した4桁の暗証番号」が必要となりました。ところが何年も前に決めて、その後全く使う機会のなかった番号など全く覚えていないとのことで、誕生日などの思い当たる番号を入れてみたのですが、やはりわかりませんでした。その場合は手作業で入れなおさなければいけないので、大変な作業です。ところが、ご本人様はそもそもデータをそっくり移すことなどは想定しておらず、今後もかけることのある必要な方の名前を12名ほどメモに書いてお持ちでした。「もうね、兄弟も友達もだいぶいなくなってしもうてね…。」とおっしゃいます。なるほど。83歳の女性です。


「それくらいでしたら私が登録しますよ。」とショップの店員さんがささっと入れてくれました。ありがたい!きちんと「大すけ」の番号も12名の中に入っていて嬉しい限りです。最後に試しに「大すけ」にかけてみて、チェック完了。無事に機種変更が完了しました。


いろいろと世の中便利な風になっているようですが、その方の生きてきた時代や性格によって、求められる「快適さ」や「便利さ」は違ってきますね。勉強になります。かく言う私も「必要ない」と思う機能やサービスがたくさんあります。そんななか、窓口での対応や、二つ折り携帯など、昔ながらの方法で対応していただけることがまだ残っていることはありがたいですし、今後も残していけたらいいですね。


写真は神在からの長野川と可也山です。素晴らしい青空でした。



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