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  • 執筆者の写真坂田大輔

はなうた

桜がほぼ満開です。木曜日は冷たい雨となりましたが風は無いですし、まだつぼみの木も多いので、今週末までお花見は楽しめそうですね。こぢんまりとできたらいいなあと思っております。


さて、先日は施設から脳神経外科への受診の付き添いのお手伝いをさせていただきました。車椅子を利用されている90代の女性です。息子様も付き添われますが、高齢で体調もすぐれないとのことで、補助をさせていただきことになりました。


お迎えに上がるとすぐに職員さんと一緒に出てこられ、


「はあ~立派な車ねえ。で、どこ行くと?」


と言いながら乗車します。息子様が丁寧に説明しながら出発です。この日はとてもいい天気となり、きれいに咲いた桜も車内から眺めることができました。


病院へ到着し、しばしの待ち時間の間にトイレに行きたくなったそうで、ご本人様が息子様におっしゃっており、息子様が看護師さんに頼もうかとされましたが、看護師さんは通常業務でお忙しいので、自分でよければ介助させていただくと私が申し出ました。ご本人様は施設で暮らしていらっしゃるので異性介助には抵抗がないようで「いいと?すまないねえ。」とおっしゃっていただけたので、お手伝いをさせていただくことになりました。車椅子対応のしっかりとしたスペースのあるお手洗いで、つかまり立ちができるので問題なく安全に行うことができました。


この日はMRIの撮影があり、30分程度機械の下でじっとしていなくてはならず、ここでも隣に付き添わせていただきました。大きく動かれることはありませんでしたが、頭をがっちり固定されており、顔の前にも枠があったりして窮屈だったことと思います。時々「まだ長くかかりますかねえ?」と手を顔のほうに動かされたりしましたので、もう少し我慢していただくようお声掛けしながら、なんとか終了しました。


もう一つ検査があったのちに診察があり、今度は息子様と二人で診察室へ入られました。結果は「心配いらない」とのことで一安心です。帰り際には「ふん、ふふ~ん...」と鼻唄もでてきて、「お、鼻唄がでたらご機嫌な証拠やね。」と息子様も笑顔です。


病院の後は少しだけ自宅に寄って、お孫さんが買ってきたおやつを食べながら、少し休憩することになりました。施設での生活になるとご家族の皆さんはなかなか顔を合わせることができませんからね。


ご自宅に着くと数名のご家族様が集まっており、「あら~久しぶり~!」と喜んでいらっしゃいました。しばしご歓談される間、私は車で待機し再度お迎えに上がると、


「あら、もう行くと?」


と名残惜しいご様子です。「また帰ってきてね。」「元気にしとかないかんよ。」と、たくさんのご家族様に見送られながら施設へ向けて出発です。皆さま角を曲がって見えなくなるまで手を振ってお見送りされておりました。


自宅からそれほど遠くもない施設ですが、「面会ができない」となると、かなりの距離を感じます。早くコロナウイルスが落ち着いて、ゆっくりと施設や病院で面会できるようになるといいですね。


ありがとうございました。


写真は深江一貴山川河口の桜です。

この日もとってもいい天気でした。



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