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  • 執筆者の写真坂田大輔

鍼治療

爽やかな秋の日が続いております。先日から庭の銀木犀の甘い香りが漂い始めました。


さて、先日は施設から親せきの家に数時間帰られるという方のお手伝いをさせていただきました。


91歳の男性の方で、内臓疾患は無いのですが食欲がなく、施設のご飯を食べることができなくなったとのことでした。ご家族様が元気の出そうなやわらかいものを作って、数日の間お届けしたそうなのですが、これもなかなか食べることができないとのことで、近くの親せきの家で鍼治療を受けることにしたとのことでした。


午前中にご家族の方と共に施設にお迎えに上がると、なんと施設が全館停電しており、スタッフの方々が右往左往されておりました。エレベーターが動かないので、「今日はもう行けません。」と施設の方がおっしゃいますが、ご本人様の体調は良くないし、鍼の先生も来るし、どうにか連れて帰りたいとご家族様は思っているに違いありません。


エレベーターが動かなければ階段を降りるしかありません。非常階段は幅もあり、傾斜もきつくなかったので、男性スタッフさん1名にお手伝いをいただき、無事に降りることができました。


さあ、一路親せきの家に向かいます。家には既に鍼の先生がベッドを用意してお待ちでいらっしゃいました。施術用のベッドなので、サイドレール(柵)も何もつかまるものがないので、私が前からしっかりと介助します。体力が落ちてきているうえに足に痛みがありましたが、頑張って移りました。


あとは先生にお任せです。


ただ、ご自宅のトイレは介助用のトイレではないので、もし施術中にトイレに行きたくなった場合は介助してほしいとのご希望があり、私は待機させていただくことになりました。


約1時間の施術を終えたのですが、ご本人様は気持ちよく休んでいらっしゃいます。もともとの予定では、施術が終わり次第施設に戻って昼食をとることになっていたのですが、施設の停電は未だ復旧できていないとのことでした。わざわざ停電している施設に帰っても職員の方々の負担を増やしてしまう上、ご本人様も居心地が良くないかもしれません。また、そもそも食事が摂れずに、ご家族様が作ってを差し入れしていた状態でしたので、目が覚めたら、家で何か少し召し上がっていただき、施設の停電が復旧してから戻ることになりました。 


夕方お迎えに上がると、丁度スープを勧められていらっしゃいました。ご本人様は飲む前は首をひねっていらっしゃいましたが、一口すすってからはしっかりと召し上がりました。ご家族の皆様も喜ばれ、いざ、施設に戻ることとなりました。車椅子への移乗も心なしか朝よりもスムーズだったような気がします。


さあ、これで少し元気を取り戻せるといいですね。

またお会いしましょう。

ありがとうございました。

写真は深江の土手に咲く曼殊沙華。 そろそろ終わりかなと思っていましたが、ここはまだ元気に咲いていました。


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