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  • 執筆者の写真坂田大輔

結婚式

カンカン照りの夏の日が続いております。

先日は海でプカプカ浮いていたら、クラゲが僕の膝の裏をモジャっと触って行きました。「ヒッ!」となりましたが、お盆の頃から見かける触手の長いアンドンクラゲのような、酷い痛みではなく、軽くビリっとくる程度でした。エチゼンクラゲを小さくしたような丸い姿をしていましたよ。

しかしクラゲって「海月」と書くんですね。なんだか字面がかわいくて憎めません。


さて、先日は結婚式の送迎をさせていただきました。施設にご入居されている女性なのですが、ご高齢で、式~披露宴までずっと居ては疲れてしまうということで、式の前の家族の控え室で花嫁さん(お孫さん)や久しぶりの親戚の皆様に会って写真を撮って、両家顔合わせまで出席して帰るとのことでした。


当日ご家族様は皆様お忙しいので、施設からはご本人様のみのご乗車で、現地合流となっておりました。おそらく前日までにご家族様が準備されたのでしょう、素敵なブラウスをお召しです。ご本人様は今一つ状況がつかめていないご様子で、「私なんかが行って良いのでしょうか…。」とやや不安気なご様子です。

「いやいや、皆様楽しみにお待ちですよ!」とお声かけしながら車を進めます。


いよいよ到着です。前日に会場となるホテルに連絡をして、ドライバーである自分が家族控え室まで車椅子を押してお連れしたいということをお伝えしていたので、しばらくの間車を止めさせていただくことができました。本当にありがたいです。


控え室に着くと皆様お待ちかねで、親戚の皆様がワッと近づいて来て、久しぶりの挨拶を交わします。花嫁さんも「おばあちゃん、ありがとう~!」と嬉しそうな笑顔です。

ご依頼主である息子様も嬉しそうに迎えてくださり、ここで一旦私は席を外し、車に戻りました。30分程度ののちに迎えに戻らなければならないということも伝えてあったので、エントランスの脇でそのまま待たせていただくことができました。重ね重ねありがとうございました。助かりました。


さて、両家顔合わせが終わったとのご連絡をいただき、お迎えにあがると、既に皆様いそいそと式場に移動を始めており、ご本人様は数人残ったご親戚の方に付き添われそのまま控室でお待ちでした。親戚の方々に「またね。」と挨拶をして私たちは車へ戻ります。


帰りの車内では、「お孫さんきれいでしたね。会えてよかったですね。」と声をおかけすると、「ねえ~、もう、あんなところに行くと思ってなかったから…。モゴモゴ…。」

とおっしゃっておりましたが、穏やかな素敵な笑顔をされておりました。


いろいろな状況がつかめなくなったり、わからなくなって不安になることもあるかと思いますが、今回の方はそんな中、皆様に歓迎されて、たくさんの笑顔に囲まれて、「お孫さんが結婚された。」「久しぶりの親戚に会えた。」という事実を超えた、「嬉しい、楽しい」と言葉で説明できるような感情とはまた違った、まるくて柔らかくてあったかいようなものを、感じていらっしゃったのかもしれないなあ。そうだといいなあ。と思いました。

ありがとうございました。


写真は二丈の田んぼ。

大好きな景色です。



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