top of page
  • 執筆者の写真坂田大輔

空港にて

今日は梅雨らしくどんよりとした白い雲が空を覆っております。

降るのか...。降らないのか...。 少しパラッときたような...。止んだような…。そんな日です。 さて、先日は島から飛行機で福岡へやってこられた方を、空港から病院までお送りするお手伝いをさせていただきました。 ケアサービス 大すけの拠点である二丈から福岡空港まではなかなかの距離がありますので、余裕を持って早めに出発しました。予定通りかなり早め、まだその便が出発するより早く到着しておりました...。 いいのです。これが私のスタイルなのです。何があっても間に合うように。 少し前に新しくなった福岡空港のターミナルはとても使いやすく、南北の各到着口のすぐそばに障害者専用乗降スペースが広々と余裕を持って設けられております。

到着口の案内を見ると早着予定になっておりました。車椅子を持って到着ゲート前でお待ちしていると、続々と各地から到着した方々が出てきます。その島の方々も出てきはじめました。荷物受け取り用のベルトも回ります。 「お~よく帰ったな。」と家族。 「お疲れ様です。お荷物をお持ちしましょうか…。」とビジネスマン。 「あ、今着いた。」と電話する人。 どんどん出てきてそれぞれの福岡へ散ってゆきます。 そして、その人々がすっかりいなくなって到着口に静けさが戻ってきた頃、ゲート前にずっと立っている警備の方が、同じく近くで車椅子を持ってずっと立っている私を心配してくださり、私が待っている方の便の状況を備え付けの電話で確認してくださいました。やはり車椅子をご利用ということで乗り移りも含め何かと時間がかかっていたのでしょう。間もなく出ていらっしゃると教えてくれました。とても親切な方です。 そうこうしているうちに車椅子をご利用されている方がいらっしゃいましたので、ご挨拶をさせていただきお名前を確認すると、いえ、違います...。とのお返事。あらら...。と思っているともう一方いらしゃいました。同じ便に車椅子をご利用の方が2名搭乗されていたようです。今度は間違いありませんでした。 さて、到着ゲート前で空港の車椅子から介護タクシーの車椅子へ移乗しなければなりません。付き添いの方にご本人様の身体の状態を伺うと足に全く力が入らないとのことで、私が前から抱えて車椅子の差し替えをお願いすることになりました。すると空港の係の方よりも早く、付き添いの若い女性の方が「私がやります。やったことあるんで。」と、すかさず手を挙げてくださいました。同じような場面が何度となくあったのでしょう。また、ご本人様の状態を一番よく知っていらっしゃるので安心です。 車はすぐ近くのスペースに停めてあるので長々ターミナル内を歩く必要もありません。本当に助かります。そのままご乗車いただき出発です。 病院に着くと「待ってました」とばかりにスタッフの方が対応してくださり、どうやら何度かご入院されたことがあるようで、看護師さんも「お久しぶりです」と話しかけていらっしゃいました。長時間の移動でお疲れでしょうとのことで、すぐにストレッチャーに移乗してくださいました。 付き添いの方もこれでひと安心ですね。 飛行機や船、新幹線などを利用した長距離移動はご本人様はもちろん、付き添いの方も肉体的にも精神的にも本当に負担が大きいことと思います。私も少しの間ですが、できるだけ快適に移動できるようにお手伝いをさせていただきたいと思います。 ゆっくり休んでいただき良くなるといいですね。 ありがとうございました。 写真は二丈の田んぼにて。 いよいよ田植えがほぼ終わったようです。水面に山が映る景色がとてもきれいです。

最新のお知らせ
過去の記事
Follow Us
  • White Facebook Icon
bottom of page