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執筆者の写真坂田大輔

念願のご退院

気持ちのよい初夏の陽気が続いております。 関東では30度を越えたところもあるそうですね。暑い日のマスクは嫌ですね~。 早くおさまるといいのですが、まだまだ慎重に行動しないといけないと思います。 さて、先日は念願の退院を果たされた方のお手伝いをさせていただきました。 以前この退院に向けてた家屋調査の為の一時帰宅のお手伝いもさせていただいていたのですが、ようやくご本人様の体調と家の中の設備などが整ったのでしょう。 健康な時には当然のように問題なく暮らしていた自宅でも、足腰が弱り移動がままならなくなった場合は手すりの設置や家具の配置替えなどを行い、住環境を整えなければなりません。 その為に先日の家屋調査があり、ケアマネージャーさんをはじめ、福祉用具のスタッフさんやご本人様の体の動きを良く把握されている理学療法士の方など、たくさんの方々がその方の為に集ります。専門家たちが知恵を出し合い、唯一その方だけのためのカスタムメイドの環境を作るということは本当に素晴らしいことだと思います。 入院中は看護師さんやスタッフの方に頼って楽な部分もあるかもしれませんが、やはりそこは病院で制約もあり家族もいません。「本来自分の居るべき場所」ではないのです。多少不自由でもやっぱり自分の家が安らぎの場所ですよね。 そして今回晴れてご退院され、ご自分の家での生活が始まります。 聴けばいくつかの病院を転々とされ約半年ぶりの退院とのことで、喜びもひとしおでしょう。 お迎えに伺うと二人の息子様たちもお仕事に都合をつけて駆けつけてくれたとのことで、たくさんの荷物を持ってお待ちでした。看護師さんたちも総出でお見送りされ、皆さん笑顔です。 自宅に着くと息子様がスロープをセットされ、スムーズにお部屋に到着。ベッドのサイドレールを持ち、ご自身で移乗することができました。横になりようやくご自宅の天井を眺め一安心。 本当に良かったですね。 また病院に逆戻りしないように気をつけてご自宅での生活を楽しんでいただきたいと思います。 ご退院の時に時々感じることがあります。病棟のフロアで看護師さんたちに見送られ、エレベーターの扉が閉まった時です。動くエレベーターの中、ご本人様とご家族様だけになった時に初めて「あ、家に帰るんだ。もう看護師さんたちはいないんだ。」という緊張感を勝手ながら感じています。 ご家族様は少し負担が増えるかもしれませんが、やっぱり家族は一緒にいるのがいいですよね。支えてくれるスタッフがたくさんいますので、大丈夫です。 ご退院おめでとうございます。 ありがとうございました。 写真は二丈の黄金の麦畑です。 この麦たちがどれだけのビールとラーメンになるんだろう? 本当にありがたいです。 そして、このあたりのガードレールに「I ♥二丈」と落書きがされています。 落書きは良くないですが、昔から見るたびに「いいね~」と思ってしまいます。

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