寄り道して桜見
桜吹雪が舞っております。今年の桜は穏やかな天気が続いて長く楽しめたような気がします。 それにしても新型コロナウイルスの医療現場で働かれている医師、看護師、他スタッフの皆さま、本当にありがとうございます。手厚い補償がなされるよう期待します。 私達福祉タクシーも受診の差し控えによるキャンセルが相継いでおりますが、自粛要請を受けて大きな影響を受けている方がたくさんいらっしゃいます。いち早い給付と事態の終息を期待します。 さて、そんな中ですが、先日は大きな病院から転院される方のお手伝いをさせていただきました。お元気なご様子ではありましたが、病状はあまり良くないとのことです。もしかするともう家に帰る事はできないかもしれないとのことで、途中ご自宅に少しの間寄りたいとのご希望がありました。ご主人様と息子様が付き添われ、自宅には娘様(お嫁様かもしれません)がお待ちで、お昼御飯を作っていらっしゃいました。その間私は待機していたのですが、しばらくして息子様がやってきて「せっかく桜の季節なので少し見せてあげたい」とのことで近くの桜の名所に寄っていくことになりました。いやあ素晴らしいですね。このような変更は大賛成、大歓迎です。温かいご家族様の心遣いがとても嬉しいです。そこには満開の桜の樹が何本もあり、そよ風に花びらを散らしておりました。ご本人様も思わず「まあ~春、真っ盛りやね~。」とご満悦。はじめは車窓から眺めるだけとおっしゃっておりましたが、ここはせっかくなので降りて少し散策することにしました。私が車椅子を押して、息子様は動画や写真をたくさん撮っていらっしゃいました。最後に桜の樹の下でご主人様、息子様と3人で写真撮影。皆さまにこの上ない笑顔を見せていただきました。とてもいい思い出になったことと思います。 束の間の春を堪能した後、さあ、行きましょうか、と次の病院へ移動しました。 病院に着くと入口では厳戒態勢。検温と消毒で現実に引き戻されました。 ご本人様にもご家族様にも温かいお礼の言葉をいただきましたが、こちらこそありがとうございました。福祉タクシー冥利に尽きます。皆さまもぜひたくさん寄り道しましょう。せっかくの自費サービスですから何でもありですよ。(スケジュールによっては急なご相談に対応しかねる場合もございますので御了承ください...。) 写真は糸島は可也病院(本文とは関係ありません)のエントランス。 穏やかなある日。そろそろ葉桜になってきました。