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  • 執筆者の写真坂田大輔

療養型病院へ

糸島では桜も咲き始めましたが、今日は春の雨が降っております。 しかし今年は「みんなで賑やかにお花見を…」というわけにもいきませんので、お散歩がてら眺めるくらいにしましょうかね。 さて、先日はこんなことがありました。 ケアマネージャーさんからのご依頼で翌日のご入院のお手伝いとのことでした。ケアマネージャーさんもその日に初めてお会いしたそうなのですが、状態があまりよくなかったようで療養型病院へご入院の運びとなったそうです。ご本人様やご家族様との話し合いや、病院との調整などご尽力されたことと思います。ご入院の時間の変更もありましたので、いろいろと検討されたご様子がうかがえます。配車時間は午前中のラッシュの合間にどうにか調整することができました。私はご自宅のご住所とご本人様の状態(長いことお布団に寝たきりで褥瘡もあるとの事でしたので、支える手の位置に注意が必要です。小柄な女性ですが足に力が入らないので、抱えるようにして車椅子に移乗する必要があるとの事でした。)をおうかがいしましたので、経路や介助方法などをシュミレーションし、自分なりに想像をしながら備えておりました。 当日は2番目の送迎の予定でした。最初の送迎の途中、間もなく到着する頃にポケットの中で携帯電話が2度鳴りました。私は目の前のご利用者様に100%向き合いたいので、対応中は電話には出ないことにしております。最初の方の対応が終わり、着信履歴を見ると次の方のケアマネージャーさんからでした。何かあったかと思いながら留守番電話を再生すると、その方が今朝急逝された為キャンセルになったとのご報告でした。 その方は私にとっては想像の中だけのご利用者様となってしまいました。 もしかするとご本人様の心には「もう充分生き切った」「これ以上周りの人たちに迷惑をかけたくない」という想いがあって身体が反応したのかもしれませんね。そうだとするとご本人様にとってはこのタイミングにご自宅で亡くなることができて良かったのかもしれません。などと思いを巡らせておりました。 どうか安らかにおやすみください。 写真は雨の日の大すけ号。普段は可也山がきれいに見える駐車場ですが、今日は真っ白に消えてしまっていました。

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