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執筆者の写真坂田大輔

独り暮らしが一番!

今週はすっきりとしない天気が続きましたね。 いよいよ師走に入り年末ムードが高まって参りました。 さて、先日はデイサービスからの受診の送迎をさせていただきました。 お迎えに上がると準備万端、上着を前からかけてぬくぬくです。 早めのお迎えでしたので先に乗車してご家族様を待つことになりました。 スタッフの方とご家族様の話をしていると、

「ウチには誰もおらんよ。あたし独り。独りが一番いいわ。」とおっしゃいます。

「そうですね~、誰にも文句も言われませんしね。」と返すと、

「そう、何をしようが、何時におきようがね。時々ここ(デイサービス)へ来てね。そして好きなように過ごすと。独りが一番いい。自由。」と満面の笑みです。更に「昔は厳しい家やったけんね、今は独りでゆっくり...。」と楽しそうに続けます。

そしてご家族様が到着し隣に乗られて出発すると、「私は独りよ。今が一番いいと。昔は...」と繰り返します。ご家族様は特に返さず、「雨やねえ...。」とそこには触れず。 独り暮らしを楽しまれているということはとても素敵ですね。適切な介護サービスが整っていれば独りでも安心して暮らせます。そこにはご家族様やケアマネージャーさんをはじめたくさんのスタッフの愛情が注がれているんだなあ。と嬉しい気持ちになりました。 私は今回彼女に初めてお会いしましたし、ご本人様の状態、状況は全く知りませんので、そんな単純なことではないのではないかとは想像しております。ともあれ独り暮らしの方や認知症の方が安心して暮らせる、本人が笑顔で自慢できるような世の中になるように、できることから少しずつ力になれたらいいなあと思います。 今回のブログはこの受診を待つ間に書いて、ここで締めるつもりでした。 ところが帰りの車内にて。 ご家族様が

「今回はたまたまデイサービスの日でしたが、もし次回、自宅からの送迎をお願いする場合は玄関からですか?」と訊かれましたので 「いえいえ、もちろんお部屋の中までお迎えにあがりますよ。」とお伝えしたところ 「よかったです。車椅子に移るときなんか私では大変なので…。」とおっしゃっておりました。 やはり単純ではないようです。 まあ、独り暮らしでもご家族と住んでいても、あの笑顔がでるのなら全てはオーライですよね。 お会いできてよかったです。これからもよろしくお願いします。 ありがとうございました。 写真はとある神社の銀杏の木と。 だいぶ散っていて黄色い葉っぱのじゅうたんがとてもきれいでした。(車の向こう側)

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