ご逝去
いわし雲も空高く、ようやく秋めいて参りました。 連休は雨の予報で保育園の運動会は室内で行われることが決定しました。 残念ですがそれはそれとして楽しめるといいなあと思っております。 さて先日は、とある駐車場で車内の準備をしておりましたところ、以前よくご利用いただいていた方のご家族様に久しぶりにお会いする事ができました。 長いこと歯の治療で通院されており、一通り治療を終えて一旦通院終了となったのが7月の末、「また何か機会がありましたら...。」とお互いに言ってお別れしておりました。 「お久しぶりです!」とご挨拶し「その後お元気でいらっしゃいますか?」と言い終わるか終わらないかという時に 「いやあ、実は亡くなったんです。」 とおっしゃるのです。 「はい!?」と言葉を失ってしまいました。 つい2週間余り前の事とのこと。 直前までお元気に過ごされており、少し具合が悪くなって病院に行ったところそのまま悪化し、その日のうちにご逝去されたとのことでした。 ようやく歯も治りしっかりと食べられるようになったところでした。 しかしなかなかのご高齢であり、心筋梗塞を起こされたとのことで、長く患うことなくさほど苦しむことも無く亡くなられたのでご本人様としては良かったかもしれません。手に持った菊の花を見せて「これ、仏壇に飾るお花なんです。」と、さばさばとお話しくださいました。 長くご利用いただいていた方も様々な理由でしばらくお声がかからなくなる事があります。 治療が済んだ方、施設に入居された方、ご家族様が送迎できるようになった方...。 そんな皆様の事を「どうされているかなあ...。」と時々思い出します。 突然ご連絡をいただき、またご利用される方もいらっしゃいます。ケアマネージャーさん、ソーシャルワーカーさんなど、間に立ってくださっていた方から様子を聞かせていただけることもあります。葬儀の案内板でお名前をお見かけしてご逝去を知ることもあります。しかし今回のようにご家族様にばったりお会いできて直接お話を伺える事はなかなかありません。お亡くなりになられたこと自体はやはり寂しいですしご家族様にとっても辛い事とは思いますが、その方の「人生に」と言えば大袈裟かもしれませんが、多少なりとも関わらせていただいた私にとってはその後のご様子を伺える事はとても嬉しいことなのです。 今回もその方の最期のお話を聴かせていただく事ができて、とても良かったと思っております。 ありがとうございました。 安らかにお休みください。 写真は泊辺りの稲と。 場所によっては稲刈りも始まっていますが、ここはもう少しのようですね。