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執筆者の写真坂田大輔

当日のご依頼

今日はだいぶ冷え込んでますね。午前中は雪もちらついてました。 街は年の瀬で交通量も多くせわしない様子です。事故も多いようですね。 気を付けましょう。 さて、このところ冷えてきまして体調を崩される方も多いようです。 救急車も普段より多く見かけますね。 もちろん緊急性が高い場合は迷わず救急車を手配していただいた方がよいのですが、 そこまで重篤ではないけれど、普通の車では移動できないといったケースも多いようです。 先日は1日に複数件「普段は歩けていたのに体が動かない」といった状態でのご依頼をいただきました。「今日、今から来れますか?」とご連絡をいただき、ご予約の合間に対応させていただくという具合です。

今回は本当に場所も時間も都合よく伺う事ができました。 駆けつけると着替えまでは済んでおり、ベッドに横になった状態です。「急にごめんなさいね。」とご本人様は恐縮していらっしゃいました。「普段はこんなことないのに…。」という不甲斐ないお気持ちだったことと思います。 車椅子をベッドに寄せて前傾を促し状態を伺うと、やはり支えながら立って移るのがやっとの状態でした。とても自家用車に乗ることはできません。 そのまま病院へ移動し受診していただきました。 「まさかこんな車に乗ることになるとは思ってなかった…。」とおっしゃっておりました。元気な時は体調を崩した時のことはなかなか想像しないものですね。しかし無事に受診する事ができてよかったです。 更に午後、数日食事を召し上がっておらず衰弱されているとの事でご連絡をいただき、既にご入院の手配をされておりました。 娘様がおっしゃるには「介助に抵抗があるかもしれない」とのことで、伺うと娘様と更衣の最中でしたが「もうよか、もうよか。」と「このままベッドに寝ていたい」という訴えが強くなかなか事が進みません。ようやく更衣が終わるとまたベッドに横になってしまいます。 私が顔を出すと娘様が「ほら、生徒さん来たよ」と私を見てご本人様におっしゃっており、にっこりご挨拶をさせていただくと、「おお、わざわざすまんね。」とまるで以前から親交があったように親し気に話していただけました。その後は「さあ、お待たせしました。」と、「出かける方向」の自然な流れができてきて「はい、行きましょう」「はい」すっ、すっ、とスムーズに車椅子へ移乗することができました。さすがに娘様はお父様のことをよくご存じでいらっしゃるなあと感心しました。

「抵抗のある方」の介助は本当に難しいと思いますが、やはり、強引に引っ張ったり抱えたりしようとしてもなかなかうまくいきませんね。何よりもご本人様にその気になっていただく「声かけ」でその場の雰囲気や全体の流れを作ることが大事なんですね。 今回はとてもスムーズに事が進み、誰も嫌な思いをすることなく(ご本人様の心の奥底にある気持ちはわかりませんが…。やっぱり自宅がいいですからね。)ご入院をしていただく事ができました。無事に回復され、またご自宅へ戻れるようになるといいですね。

気温の低下や年末年始の慌ただしさ、食生活の変化など体調を崩しがちです。自分も含め体調を気遣い健やかに年を越せるよう過ごしたいですね。 ありがとうございました。 写真は快晴の空と背振の山と二丈の畑。

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