結婚式の送迎と付き添い
朝晩が随分涼しくなったので季節を先取りしようと思い、長袖シャツに衣替えしましたがまだ少し早かったようです。日中はまだまだ蒸しますね。 さて、先日は車椅子をご利用の方がお孫さんの結婚式に出席されるとのことで、お手伝いをさせていただきました。娘様からのご依頼ですが、やはりご自身の息子様の結婚式ですのでお母様の介助をしながらでは大変ですよね。 今回は式と披露宴でおよそ4時間の長丁場の予定で途中トイレ介助も必要になってくるため、ご挨拶もかねて施設へ伺うことにしました。 初めましてとご挨拶をさせていただくとにっこり笑顔を見せてくださり、まずはひと安心です。その後施設のスタッフの方が普段の様子や介助の注意点等を細かく教えてくださり、トイレ介助に関しては実際に行う場面を見学させていただきとても助かりました。認知症もありますが時には手が出ることもあるとの事です。 さて、トイレ介助と一言に言ってもその方によってそれぞれ特徴がありそれに対する注意すべき点があります。やはり言葉で説明を受けるより見せていただく事ができれば一番身に付きます。とてもありがたかったです。そして、結婚式会場でのタクシーの乗降場所と車の停め位置についての打ち合わせも、直接させていただき準備万端、後は当日を待つのみです。 結婚式の日は恵みの雨。 お迎えにあがると、黒いワンピースに真珠のネックレス、きちんとお化粧もしていただきお待ちでいらっしゃり施設のスタッフの皆さまの愛情を感じました。 忙しい中お見送りまでしていただきました。さあ、出発です。ビュンと高速を使って約40分。会場に到着です。家族の控え室に向かうと、丁度両家の顔合わせに向かうところでいいタイミングでした。皆さま廊下に出てこられ「おお!おばあちゃん来とるやん!」と新郎のお孫さんと固い握手。ご本人様は満面の笑みです。すると次から次へお孫さんやご家族様がやって来てそれぞれ喜びの挨拶。久しぶりの方もたくさんいらっしゃった様子で、「ばあちゃん、俺、わかる?覚えとう?」横から「いやあ、わからんやろうね~こげん大きくなっとうもん。」と賑やかな再会です。 結婚式はチャペルで行われましたが、一番前の特等席に案内していただき、最中はうっとり見とれていらっしゃいました。
披露宴では乾杯のシャンパンを呑みビールも召し上がり、諸々進行して行くなか出てくるお料理もどんどん召し上がりとてもご機嫌です。 お酒が心配だったのでご家族の方に尋ねると、「たぶん少ししか呑みませんから大丈夫です。たまにはいいんですよ。」とおっしゃっており、素敵なご家族だなあと私まで嬉しくなってしまいました。披露宴中私は少し離れたところで見守りをさせていただきましたがご家族がご挨拶に立たれ、テーブルにご本人様独りになってしまう時などは、私が隣に伺い状況の説明などお話をさせていただいたり、お皿の入れ替えや飲み物を取りに行ったりとお手伝いをさせていただきました。もちろんご親戚の方もいらっしゃってお手伝いをしたりお話をしたりビールを注いだりされ、ご本人様は笑顔いっぱいでとても楽しそうなご様子でした。
途中タイミングを見て何度かトイレにもご案内し、介助させていただきました。施設の方に教わった通りちょっとしたコツを使って、無事に綺麗に用をたしていただくことができました。ここで私の施設介護職時代(今も介護職だと思っております)の技術が役に立ちました。 披露宴は大変盛り上がり予定よりやや延びてしまいましたが、ご本人様はお疲れの様子などを見せることなく終始楽しそうにされておりました。帰り際、新郎新婦と写真を撮り最後にもう一度固い握手。無事に終了することができました。 後日精算をさせていただくため娘様のご自宅にお伺いさせていただきましたが、ご家族様は挨拶など自由に動くことができてとても助かったとおっしゃっていただけました。3年前には長男さんの結婚式で着物を着たままお母様の介助も行い大変だったそうです。 お役に立ててとても嬉しい一日となりました。 ありがとうございました。