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執筆者の写真坂田大輔

失語症の方の受診付き添い

絶好のお花見日和が続いております。今年は風も少なく天気が安定していて長くお花見を楽しめそうですね。 さて、お花見の送迎や外出のお手伝いもさせていただきましたが、先日は脳梗塞の後遺症で右側麻痺と失語症をお持ちの方の受診のお手伝いをさせていただきました。

当日の朝、初対面でご挨拶をさせていただくと、笑顔で迎えていただけたのでひとまず安心しました。とても温厚なご利用者様です。 丁度出発前の排泄の時間でしたので普段対応されているスタッフの方の介助方法を拝見させていただくことができました。施設の方から書類を預かり、いざ出発です。 病院に着き初診の書類を代筆し受付を済ませた後に診察室の前で待ちます。待ちながらご本人様がゼスチャーで何かを訴えていらっしゃり、指差す方を見るとウォーターサーバーがあり、更に水を飲む仕草をされていたのですぐに伝わりました。親指と人差し指の間を少し開けてかざして「もう少し」の合図をされ、おかわりもされました。 次は股間を指差し、そのままトイレへ。左手で手すりをつかみ左足でしっかりと立っていただき、右側から支えて介助をします。施設に勤務していた頃に毎日何度も行い勉強させていただいた時の事を思い出しました。しっかりと身にしみついておりましたので安全に行うことができました。 エコーやABI等の検査も極端に待つこともなく、スムーズに受診を終えることができ、そして結果も良好でしたのでご本人様も安心したご様子でとても良かったです。 付き添い中にコミュニケーションをとる中で、たくさんの場面で親指と人差し指で「○」を作って「オーケー、その通り、問題ない」と示していただき、意思を通わせることができました。 しかし、おっしゃりたい事が明確には解らなかったことも何度かあり、お互いにもどかしく、私は悔しくて不甲斐ない気持ちになます。言葉は出ませんが一生懸命に伝えようと発声しゼスチャーをされる姿に胸を打たれました。 最低限度必要なことは伝わりますので、受診される分には問題ないと思いますが、今後関わることが増えてゆけばもう少し気持ちよく深い部分でコミュニケーションできるようになるかもしれませんね。 ぜひまたお会いできると嬉しいです。 ありがとうございました。

写真は別の方ですが、曲り田運動公園にて桜を観に行った時の様子です。 暖かい日に気持ちよさそうに眺めていらっしゃいました。

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