受診は楽しい

日中の陽射しが暖かく、いよいよ春が近づいていることを感じさせてくれます。

今年はこぢんまりと桜を見ながらのんびりできる時間をつくりたいなあと思っております。

さて、先日はご入院中の方の他科受診の付き添いをさせていただきました。

自立歩行をされますが、多少ふらつきのある方で、ご高齢ですので転倒する事の無いように傍らで見守りながら受付や会計を代行させていただきました。

車椅子ではないので助手席にご乗車いただいたのですが、出発してすぐに福祉タクシーを何年やっているのか？忙しいのか？どれぐらい稼げるのか？個人なのか？と矢継ぎ早に聴いてこられ、ひとつひとつ話していると、ご本人様は以前タクシーに乗務されていたので、福祉タクシーに興味があるとのことでした。その後、博多駅から広島や長崎までお客さんを乗せて走った話や、昔と比べて町の様子が変わった事など、ご本人様がタクシーに乗務されていた当時のお話や、今思うことなどを、いろいろと聴かせていただきました。クリニックはさほど遠くないので、短い乗車時間でしたがかなり濃いいお話を聴かせていただきました。

クリニックの待ち時間の間も引き続き、ご実家やご家族の話などいろいろとお話をしながら、あっという間に受診は済んでしまいました。帰り道でも、新型コロナウイルスが流行る前までは、ご家族様と月に一度外出をされていたとのことですがそれがなくなって退屈だという話や、それに伴って煙草も吸えないという話もしてくださいました。 ご入院中の方や施設に入居されている方、そしてご家族様もずっと面会や外出ができずに、本当に辛い日々だと思います。早く収まるといいのですが。

病院に帰りついてロビーで病棟の看護師さんが迎えに来てくださるまでの待ち時間に、今回の治療の話をしていると「今度また行かないかんねー。いつ頃かなあ...。」とおっしゃっておりましたが、通院は今回一回でおしまいで次回は決まっておらず、もし行くとしたら、よっぽど治らないか悪化した時だと伝えると「あっそっか～。でもまた行きたいね～。」とおっしゃって二人で笑いました「楽しかったけんね～。また行きたか～。来てくれるやろ？」とおっしゃっていただき、私もとても嬉しい気持ちになりました。

普段はなかなか外出できずに、病院の他の人と話す機会少ないかと思いますので、今回はたくさんお話をして楽しんでいただけたようです。

いやいや何よりです。また行きましょうね。...？

ありがとうございました。 写真は二丈田中の畑にて。 ハマダイコンが咲いております。春ですね～。