ご退院
- 坂田大輔
- 7月4日
- 読了時間: 2分
七月の第一週目ですが、既に真夏の暑さとなっております。八月には鈴虫が鳴くのでしょうか?
さて、先日はストレッチャーにてご退院される方のお手伝いをさせていただきました。何度もお手伝いをさせていただいている方で、ご夫婦でお元気な時は海のほうへお食事とドライブにご利用いただいたこともありました。お二人暮らしですが、現在奥様が体調を崩され、入退院を繰り返している状況です。
お迎えにあがると既にご主人様がきちっと準備を整えお待ちでした。布担架を利用してストレッチャーに移っていただきます。奥様も覚えてくださっており「お世話かけます」とご挨拶いただきました。にこやかにお話をされる方で、お見送りの看護師さんもたくさんいらっしゃいました。名残惜しそうにエレベーター前で手を振ります。後部スロープからご乗車いただき出発です。
道中ご主人様が今回のことを話してくださいました。訪問看護師の方がいらっしゃった時に、「この状態は良くないので、入院したほうがいいのでないか。」とおっしゃり、救急車で搬送されたそうです。色々と訳あって今回の病院にご入院になったとのことでした。「回復してよかったですね。」とお声掛けをしたところ、「いやあ、まあ、回復っていうか、痩せちゃって…、病院の食事って薄くておいしくないでしょ。だから帰って好きなものをいっぱい食べさせようと思って。」とのことでした。
詳しい病状についてはわかりませんが、とにもかくにもご主人様は奥様が大好きで、できるだけ一緒にいる時間を増やしたいと感じていらっしゃる。ということは間違いないと思いました。「帰ってきたら私は大変なんですけどね…。」と笑顔でおっしゃっておりました。なるほど、人生いろいろですね。
ご自宅に到着するとあらかじめお願いしていた、ワンポイントでお手伝いいただくスタッフの方が待っていてくださいました。玄関外のストレッチャーから二人で布担架を利用してお部屋のベッドまで移動します。ありがたいことです。
さあ、再び自宅療養生活が始まりますね。ご主人様も無理の無いよう、穏やかに過ごすことができるといいですね。ありがとうございました。
写真は加布里漁港の夕暮れです。

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