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3年半ぶり

  • 執筆者の写真: 坂田大輔
    坂田大輔
  • 2024年4月26日
  • 読了時間: 3分

雨や黄砂の多いこの頃気持ちよく晴れた日もありましたが雨も多く寒暖差が激しいですね。風邪をひかないように気を付けないといけません。

 

さて、先日はクリニック受診と諸々の用事をされたいという方のお手伝いをさせていただきました。寝たきりで一人暮らしの方なので、食べ物や飲み物、各種リモコン、たばこと灰皿などの必要なものでテーブルの上はいつもいっぱいいっぱいです。大体お伺いするとたばこが床に落ちていたりして手に届くところにないので、私が拾い上げるなり、探し出すなりして、火をつけ一服されます。擦るタイプのライターは使えるのですが、手にあまり力が入らないのでボタン式のライターは固くて使えません。

 

車椅子に移り出発です。まずはクリニックで受診、その後銀行でお金をおろし、薬局で目薬と、お菓子やジュースを買います。普段は最後にコンビニでたばこと食べ物などを買って帰るのですが、「あ、そうだ」と言って、その日は近所の駄菓子屋さんに寄りたいとおっしゃいました。

その日は小雨が降っていたこともあってか、お店の中は薄暗く、扉を開けると高齢のご主人が新聞をもって立ち上がり、「いらっしゃい」と言った後に奥様を呼びに行かれました。

低い台の上に10円や20円の飴やガム、薄いイカや原色の小さな飲み物などが所狭しと並べられており、洗剤などの生活雑貨や、パンなどの食料品も置いてありました。いかにも昭和の風情たっぷりで、時間が止まっているのではないかと感じさせるほどでした。程なくして、奥様が出てこられたので、ご本人様が「セブンスター2カートンください。」と言うと奥様が「あら、誰かと思ったら久しぶりじゃないの~。」とおっしゃいます。

 

話を聞いていると、ご本人様が病気をされる前は会社帰りに定期的に寄ってそのお店でたばこを買っていた、常連のお客さんだったとのことでした。病気をしてずっと来ることができませんでしたが、3年半ぶりに会いに来たとのことでした。お互いに嬉しそうに話していらっしゃいました。お店のご主人も「ああ、やっぱりそうか、そうかな~と思っとったんやけど自信がなくて言えんやった。」と言って笑います。

 

「独り(暮らし)やったら大変やね。でもこうして連れてきてくれるけんよかったやん。」と奥様がおっしゃいます。こんなに喜んでいただいて私もこんなに嬉しいことはありません。

 

近頃たばこはなかなか売れないので、定期的に買いに来る決まった人の決まった銘柄しか仕入れていないとのことで、セブンスターを買うことはできなかったのですが、違う銘柄でもいいと、2カートン買われました。奥様が「おまけしちゃろう」とボタン式のライター3つとお菓子を一袋つけてくれました。帰りは小雨の降る中、「またおいでよ。」と、車までお見送りに来てくださり「へ~こんなタクシーのあるったい。」と、感心されておりました。

 

時々外出されるので、その時にまた来ましょうね。たばこは身体にはよくないですが、懐かしい人に再会できたので良かったですね。

ありがとうございました。

 

写真は加布里公園のつつじと。




 
 
 

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