息子様の法事
風が随分と涼しくなりいくぶん過ごしやすくなってまいりました。しかし今朝がたの雷はすさまじかったですね。パンチが効いてました。
さて、先日は四十九日の法要に行きたいとのことで、お手伝いをさせていただきました。以前この方の息子様によくご利用いただいていたのですが、重いご病気で先日、お父様より先に亡くなられてしまいました。息子様の送迎のためにご自宅によくお邪魔していたので、時々お会いしたこともありました。かなりご高齢ですが歩行器で歩かれ、現在もご自宅にお住まいでいらっしゃるようです。お寺まで一人での移動が困難であるために、福祉タクシーをご利用されることになりました。
今回はデイサービスへの送迎とのことで、お迎えに上がりました。お昼を召し上がられ、準備万端でお待ちです。歩行器で歩いてこられ、スタッフさんと私で支えながら、後部座席へご乗車いただき出発です。
ルームミラーでご様子を伺うと外出は久しぶりだったのでしょう、キョロキョロと外を眺めていらっしゃいました。どことなく息子さんに似ていらっしゃいます。「この辺もだいぶ変わったなあ~。」などとつぶやいていらっしゃいました。
定刻に到着するとご親戚の方がお待ちでいらっしゃいました。歩行器も一応積んできたのですが、お寺の車椅子をお借りできるとのことで、ご親戚の方と私で支えながら、玄関の車椅子まで歩きました。
1時間程度とのことで私はその場で待たせていただきました。
法事が終わったのち、数人のご親戚の方に支えられて、玄関から出てこられました。出発間際にご本人様が、聴き取りにくい声でしたが、親せきの方にいろいろとおっしゃっておりました。親せきの方も苦笑いで言葉を返します。後部座席に座ってデイサービスに戻ります。到着してお別れのご挨拶の際に「息子様がいなくなられて寂しくなりますね。息子様にはこの福祉タクシーを、何度も使っていただき、とても良くしていただきました。」とお伝えすると、「ああ、そ~うですか~。」と、そのあたりの事情はご存じなかったようです。
まだまだお元気なご様子ですが、もし機会がありましたら、またお会いしましょう。
ありがとうございました。
写真は雨上がりの新町漁港からの可也山です。
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