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執筆者の写真坂田大輔

家に帰りたい

依然として夏、今年も猛暑となっております。体調管理には十分に気を付けましょう。そして、台風はどこへ向かうのでしょうか?非常時の備えも考えないといけませんね。


さて、先日は遠方の病院からのご退院の方のお手伝いをさせていただきました。今年のはじめに救急車で搬送され、近くの病院では対応できなかったため、やや遠い病院へ搬送されたそうです。その後治療が終わり、リハビリのための転院先もなかなか近くの病院に空きがなく、やや遠方の病院でのリハビリとなりました。その頃は新型コロナウイルスの感染状況の影響で面会は月に一度しかできないとのことで、一階でリハビリをするご主人様に窓越しに手を振るためだけに、奥様は何度も通ったとのことでした。しかしその後、院内でのコロナ感染状況が再度悪化したため、リハビリも縮小され、ご主人様から「家に帰りたい、帰りたい。」と何度も電話が入るようになったそうです。そこでケアマネージャーさんに相談したところ、自宅での訪問診療、看護、リハビリの体勢が取れたとのことで、ようやくこの度、退院することができたそうです。


病棟からストレッチャーに乗ってご主人様が降りてくると、奥様は歓喜の声をあげ、「は~!よかったね~!○○ちゃん!(ご主人様の呼び名)家に帰れるよ!」と駆け寄っていかれました。


車の中では、「はい、今、△△を過ぎました。」「この辺もだいぶ変わったねえ~」などと話しかけます。「もうすぐ着くよ。あ、◆◆さんだ!」ご近所の方もお出迎えです。


家に到着して、私がまずベッドまでの導線を確認し、いよいよ降車します。その日も暑い日でした。ご近所の方にも少しお手伝いをいただきながら、無事にベッドまでご案内することができました。「おめでとうございます。ご自宅に着きましたよ。」とお声掛けすると、目に涙を浮かべながら、「ありがとうございます。」とお礼の言葉をおっしゃっていただけました。


ご夫婦二人暮らしですので、奥様が頑張りすぎないように、しっかりと介護チームに頼っていただき、うまく軌道に乗ることができるといいですね。

ありがとうございました。 写真は真夏の新町漁港。 釣り人はいません。



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