受診で会える
あっという間に4月も終わり、ゴールデンウィークに突入しました。
しかしながら新型コロナウイルスの感染状況は未だに収まらず、落ち着かない日々ですね。
早くマスクの要らない日々になるといいのですが...。
さて、先日はご入院中の病院から大きな病院の受診をされる方のお手伝いをさせていただきました。高齢の女性の方なのですが、座位を保つことが難しいとのことで、リクライニング式の車椅子をかなり倒してのご利用でした。
お迎えにあがると娘様とお孫様がお待ちで、ご本人様がロビーに降りていらっしゃると久しぶりに会われたようで皆様とても感激していらっしゃいました。3ヶ月ほど前にご入院され、その後一度も会うことができなかったそうです。今は新型コロナウイルスの影響で病院も施設も面会ができない状況が続いております。さぞや寂しかった事でしょう、ご本人様は娘様の手を握り、声をあげて泣いていらっしゃいました。受診の時にしか会うことができないとは本当に大変です。ご家族様は「毎月受診があればいいのに。」と冗談をおっしゃっておりました。
道中も二人で話しかけて泣いたり笑ったりしながら大きな病院へ向かいます。前回介護タクシーを利用した時はストレッチャーだったそうで、完全に横になった状態ですので一生懸命顎を引いて頭を起こしてご家族様たちの顔を見ようとしていらっしゃったとのことでしたが、今回はリクライニング車椅子で少し頭側を上げていたので、皆さんとお顔を合わせる事ができて良かったとおっしゃっておりました。
病院に到着するとこの機会に一目会おうと他のご家族様がお待ちでいらっしゃいました。タクシーを降りると病院のストレッチャーに移るのですが、その後はすぐに検査に移動することになるので、ストレッチャーの準備ができるまでのしばらくの間、車の中で久しぶりの家族団らんです。
病院のストレッチャーの準備が整い、玄関を入ったところで看護師さんと協力して移乗していただきました。名残惜しいですが、ご家族の皆さまが受診に付き添う訳にもいかないようで、「帰りもまた来るけんね。」とおっしゃって一旦お別れです。
終了のご連絡をいただきお迎えにあがると、皆様一緒にいらっしゃり玄関でお見送りです。
検査と受診が終わり会計までの間は、病院のご厚意で小部屋をお借りしてしばらくご家族で過ごす事ができたということでした。良かったです。
ご入院中や、施設に入居されている方やそのご家族様は、面会ができずに本当に大変です。寂しいですよね。
今回は少しの時間でしたがお会いする事ができて良かったです。本来の形ではないかもしれませんがこれは仕方ありません。そして、ほんの少しの時間でも会いに来てくださる、やさしいご家族様たちに囲まれて幸せでですね。
早く退院できるといいですね。
ありがとうございました。
写真は二丈の麦畑にて。 これからもっと色づいて夕暮れには黄金の海になります。 とってもきれいで大好きな景色です。
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