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  • 執筆者の写真坂田大輔

動けなくなった

お盆を過ぎて朝晩が少し涼しくなってきましたね。暑いのも大変ですが、なんだか少し寂しい気もします。


さて、ある朝のこと、「ベッドの下で動けなくなってしまった。とりあえずベッドの横に座らせてほしい」というお電話をいただきました。高齢のご夫婦でお二人お住いの方です。

各方面にいろいろと助けを求めたそうですが、なかなか駆けつけてくれる方がいなかったとのことでしたが、私はちょうどその時間身体が空いていたので、すぐに向かうことにしました。


ご自宅に到着すると、パジャマ姿のご主人様が床に膝をつき、ベッドの上にうつぶせるような形で、いらっしゃいました。痛む箇所がないかと確認をしましたが、特に痛む箇所はないとのことです。長い時間その姿勢で動けなかった為、腰の痛みが少しある程度とのことでした。


ベッドの左側にうつぶせでしたので、上半身の左側を下にして軽くひねるように左肩を身体の下側にします。ご本人様と自分の重心を近づけるように密着し、骨盤を両腕でしっかりと抱えて自分の股関節と膝を使いながら下半身をベッド上に移します。そのまま、ご本人様の膝から下を再びおろし、上体を抱えて身体を起こしていただき、ベッドに座ることができました。


奥様もご本人様も「あ~、来てもらってよかった~。」と嬉しそうです。


さて、「あとは大丈夫です。」とおっしゃいますが、そもそも何をしようとしていたのかというと、トイレに行こうとされていたとのことでしたので、トイレまで一緒に行くことにしました。普段はつかまり立ち~伝い歩きとのことでしたので、いつも通りにおこなっていただくことにしたのですが、長時間同じ姿勢でいた為になかなか身体が思うように動かず、立ち上がることもできませんでした。 そこで少しお手伝いをすることにしました。身体を支えながら上体をお辞儀をするように誘導し、立ち上がります。安定して立つことはできているのですが、一歩目がなかなか出ません。万が一ガクンと膝から崩れ落ちても支えることができるように、私がご本人様のわきの下に入るように支えながら、一歩一歩動きます。重心を左右の脚に交互に移すようにしてそれぞれ浮いた足を少しずつ前へ誘導します。だんだんと勘が戻ってきたのか、動きがよくなってきました。


トイレに到着し、私が身体を支えているうちに、奥様がズボンとリハビリパンツを脱がせ、夜用のパットを取り除き下半身を拭きます。その後一度便座に座っていただき、用を足し、ベッドに戻ります。せっかくなのでそのまま洋服の着替えもお手伝いして、ベッドから居間のリクライニング椅子まで一緒に歩きました。これでひと段落。ようやくいつもの一日が始まります。


いやはや、よかったです。

落ち着くまでお手伝いさせていただいてよかったです。帰り道に「また転んでしまいました!」とお電話をいただいたら大変ですからね。


このようなご依頼の場合、ケアサービス大すけは一人で運営しているので、すぐに私が対応できる場合とできない場合があります。今回はすぐに向かうことができてよかったです。

気を付けて過ごしましょう。

ありがとうございました。


写真は加布里漁港から望む可也山です。

夏の終わりの感じですね。


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