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執筆者の写真坂田大輔

一緒に住みたい

一雨降ってぐっと冷え込むようになりました。そして今日はまた、きれいな秋晴れの空が広がっております。


さて、先日はワクチン接種のお手伝いをさせていただきました。以前はご自宅にお迎えに行っておりましたが、最近はショートステイをご利用されているらしく、施設に迎えに行きます。息子様がおっしゃるには、本当は自宅で介護したいのですが、お母様の足腰が弱ってしまい、息子様が介助できなくなってきたと、悔しそうにおっしゃいます。特別養護老人ホームへの入居申し込みもされており、入居待ちだそうですが、いざ空きがでたとしても実際に入居していただくかどうかは、まだ迷っているとのことでした。

住み慣れた家で最期まで一緒に暮らしたいですよね。どうにかなるといいのですが...。


「今日はワクチン打ちに行くよ。」

「ご飯は食べよるね?」

「夜はよく眠れるね?」と優しく話しかけます。


「あんたがちゃーんとしてくれとるって解っとおけん、ぐっすり眠れる」と返ってきました。嬉しいですね。


今回は予約をしてあるので、それほど時間はかからないはず、とのことで私はクリニックで待機させていただきました。


程なくしてお二人で出てこられ、施設へ戻ります。


「また来るけんね。元気にしとかないかんよ。」

「ありがとう。」


施設の玄関ではしっかり手を握ってお別れをされました。


訪問診療と看護、訪問介護や福祉用具を駆使してどうにか一緒に住むことができるといいですね。

ありがとうございました。


写真は二丈長石の銀杏の木と青空。


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