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執筆者の写真坂田大輔

リクライニング車椅子で受診

穏やかな春の日が続いております。

こんな日にマスク無しで行動できればなんと開放的で気持ちのよいことだろうかと思いますが、なかなか落ち着きませんね。引き続きしっかりと対策してゆきましょう。


さて、先日は重い疾患をお持ちの方の受診のお手伝いをさせていただきました。

奥様から送迎のご依頼をいただき、以前対応させていただいたことがありましたので、通常の車椅子で準備しておりましたが、二日前に担当の看護師さんからご連絡をいただきました。以前よりもだいぶ状態が悪くなっているとのことで、対応方法について奥様と今一度確認をさせていただくことになりました。

前日にお電話にてお伺いすると、やはり立位も座位も維持が辛くなっているとのことで、リクライニング式の車椅子のご提案をさせていただきました。また、送迎のみですので通常は院内は病院の外来用の車椅子に移っていただくのですが、今回は大きな病院で待ち時間も長くかかることが予想されますので、そのままご利用いただくことにしました。辛い時は横になって休む事ができます。

また、前回は車のそばまで杖とご家族様の付き添いで歩いて来られておりましたが、お部屋までお迎えにあがることにしました。

当日お迎えにあがるとご主人様はしっかりと玄関まで歩いていらっしゃり、あまり辛いそぶりを見せないご様子でしたが、たまたま調子が良かったのか無理をされていたのかはわかりません。高速を利用し早めに病院に到着することができました。奥様に一通り車椅子の操作方法を説明しお見送りしました。


その日はだいぶ混んでいたようでかなりの長丁場となりましたが、お迎えにあがるとご主人様はぐったりした様子もなく、こんな車椅子じゃなくてもよかったのに..。といったようなことを奥様におっしゃっておりました。まあ、転ばぬ先の杖、苦しくなった時にリクライニングなら安心ですものね。今回はそこまで辛くならずに良かったです。


帰り道も高速を利用し早々にご自宅に戻る事ができました。

奥様が「さあ、着きましたよ。」と声をかけます。

玄関で車椅子から立ち上がるとやはりややしんどそうです。「一日中座ってましたから...。」と奥様。私が隣にぴったりと付き添ってすぐ近くのお部屋のベッドまでお送りし、腰をおろすと、


「はあ~~~...。」


と安心したご様子で、どっさりと雪崩れ込むように横になられました。お辛いところを緊張感で持ちこたえてきたのでしょうか。 奥様はご主人の辛さをわかっていらっしゃったのでしょう。やはりリクライニング車椅子で受診して良かったのだと思います。 ともあれ無事に着いてなによりです。

ゆっくり休んでくださいね。

ありがとうございました。


写真は深江の海。一貴山川の河口です。 キラキラしてましたよ。



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