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執筆者の写真坂田大輔

ストレッチャー仕様

東日本では雪のようですね。今年の糸島はまだ積もっておりませんが、どうでしょうね。

大すけはスタッドレスタイヤを装着しておりますので、いつ降ってもオーケーなのですが。


さて、先日はストレッチャーにて緩和病棟までの転院のお手伝いをさせていただきました。ご家族様の強いご要望で緩和病棟へ移ることはご本人様には言わないでほしいとのことでした。私がわざわざご本人様に申し伝えることはそもそもありませんが、ご家族様やスタッフの皆様は悟られないように長いこと気を使われてきたようです。


病棟にお迎えに上がるとご本人様はしっかりと話もできる状態で、「○○さんは来とると?△△さんはどうした?」などとおっしゃっておりましたが、身体はつらいようで座位はとれないとのことでした。


リクライニング車椅子の背もたれをめいっぱい倒し、フットレストは上限まで上げます。車輪付きの転倒防止バーを出して、厚さ5cm程のマットを敷いた状態でご準備させていただきました。


布担架を身体の下に敷き、大勢の看護師さんととも抱えてそっとストレッチャーに移ります。ゆっくりと移動しご家族様のもとへ。「○○病院へ移りますね。家も近いしね。」と声をかけます。たくさんの医師、看護師さん他スタッフに見送られ、エレベーターに乗り込みます。


乗車の際は身体が完全に寝ている状態でスロープを上がるため、頭側から上がります。車椅子としては反対向きになりますが、ウインチで引っ張り上げるので問題ありません。ご家族様が横の席に2名同乗され、顔は向き合った状態になります。


できるだけ揺れないようにゆっくりと走ります。車内ではあまりお話をされず、「今○○の辺りですよ。もう着きますからね」といった程度でした。

病院に到着し一般外来の正面玄関から入ります。処置室で病院のストレッチャーに移り私はここでお別れです。


この後はPCR検査があるとのことでしたが、それから緩和病棟へ移動されたことと思います。


ご本人様に病状や治療内容についてを伝える場合と、今回のように伝えないこともあるようです。様々な事情がおありだと思います。いずれにしても穏やかな最期を迎えることができるといいですね。

ありがとうございました。


写真は志摩松隈辺りからの可也山です。


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昨年までは車内がやや狭かったので、リクライニング車椅子で背もたれを少し立てた状態でしかご利用いただけませんでしたが、今回車を入れ替えたことにより、完全に横になった状態でのご利用が可能となりました。

今後ホームページでもご紹介させていただく予定です。何卒よろしくお願いいたします。



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