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執筆者の写真坂田大輔

キャンセル

穏やかな秋晴れの日が続いております。日中は暖かくて気持ちがいいですね。


さて、先日はこんなことがありました。

施設にお住いの方で時々ご自宅へ戻り、鍼の治療を受けられる方がいらっしゃり、その日もご予約いただいておりました。その前日に、同じ時間帯でもうひと方緊急受診をご希望される方からご連絡をいただきましたが、どうしてもご希望の時間帯が重なってしまっているので、少しだけ早めに動いていただきけるようにお願いして、私が行ったり来たりして、できるだけお待たせしないように、時間の設定をさせていただきました。


当日、このような日はいろいろなことがスムーズに進まないと、どうしてもどちらかをお待たせしてしまうことになるので、なかなか緊張します。


緊張しても仕方ないので、安全な介助と運転だけを心がけて一人目の鍼治療の方の対応に向かっている際に、緊急受診の方からご連絡が入り、様態が急に変化したため、病院の救急車で受診する病院まで移動したとのことでした。


心配ですが、ギリギリの時間設定でしたので、ゆっくり鍼治療の方の対応ができるようになり少し気が楽になったのですが、その後、鍼治療の方からもご連絡があり、ご利用者様が今日はどうしても家には行きたくないとおっしゃり、結局鍼の先生に施設に来ていただく段取りになったとのことでした。


鍼治療の方のタクシー利用はなくなってしまいました。


その後は緊急受診の方の戻りがある可能性があるとのことで、その病院のほうへ向かい、しばらく待っていましたが、かなり時間がかかってきたので、院内に様子を伺いに行くことにしました。奥様が待合室の椅子に座っていらっしゃり、まだ、状況がわからないとのことで、不安そうにお待ちでいらっしゃいました。「私、お昼からずーっと待ってるんです。」とおっしゃいます。次の動きが決まったらご連絡をいただくことにして、一旦離れますが、しばらくしてそのままご入院されることになったとのご連絡をいただきました。


これで全てキャンセルとなってしまいました。


こんなこともあります。

皆さまそれぞれ事情がありますから、仕方がありません。誰しも体調は日々変わります。鍼治療の方は90代の男性です。動きたくない日もありますよね。

そもそも何かしら具合が悪いために福祉タクシーをご利用になっているので、何があってもおかしくありません。お二人とも復調してまたご乗車いただけることを願っております。


写真は泊からの可也山。すっかり稲も刈り取られ、次の野菜のための準備が始まっておりました。空がきれいですね~。




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