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執筆者の写真坂田大輔

排泄介助

雨が降ったりやんだりですが、晴れた日は暖かくさわやかな風が心地よいですね。


さて、今回はタイトル通り「排泄」に関するお話です。介護の現場では日常の出来事ですが、抵抗のある方はよきところでおしまいにされることをお勧めします。


さて、先日は96歳になられる女性の通院の付き添いをさせていただきました。だいぶ長くご利用いただいている方ですが、認知症もあり、ここ数年コミュニケーションもなかなかとりづらい状態で、はっきりと意思表示をされることもなくなってきてしまいました。最近は受診の待ち時間や検査中までも傾眠されることが多くなってきたのですが、今回はなんとなくいつもよりもパッチリと覚醒されております。


いつものように検査を行っていると、突然「ちょっと!あ~~困った!◎▽×&$◇!(言葉にならない声)出てきてる!ウ△コが!」と明確な訴えをなさいました。「あら、それは困りましたね!」と、急いでトイレに誘導し、まずは落ち着いて転倒しないように、しっかりと手すりを持って立ち上がっていただき、ズボンとリハビリパンツをおろします。するとおっしゃる通り、やわらかいモノがパンツの中に収まっていらっしゃいました。しかし、しっかりと我慢していただいていたので、立った状態で出続けることはありません。モノをこぼさないようにゆっくりと便座に腰を下ろしていただきます。すると文字通り堰を切ったように残りを排泄されたのです。


「は~よかったですねえ~。」

とりあえず一安心です。


この方は施設にお住いの方なのですが、以前も一度このようなことがあり、それからというものリハビリパンツ、パット、介助用のグローブ、ウエットティッシュ、汚物を密封して持ち帰るための袋など、「排泄介助に必要なもの一式」を手提げ袋に入れて毎回用意してくれておりましたが、その後はこのようなことはなく、ずっと使わずに持ち帰っておりました。今回はこのセットをフルに使わせていただくことで、ご本人様も嫌な思いをすることなく大変助かりました。ありがとうございます!


さて、続いてはモノをこぼさぬようリハビリパンツの横をちぎり、たたみ、汚物袋に収めます。ご本人様はおなかをさすっていらっしゃいます。しっかり出しきったかどうかをうかがいますが、ここは明確な回答は得られません。しかし、いつまでも座っているわけにはいきませんので、適当なところで切り上げましょうと、お話をさせていただきました。おしりを洗うことのできるトイレでしたので、水を出して洗い、拭き、パットをセットした新しいリハビリパンツをはき、シャツをきちんと入れてズボンをはく。こうして排泄介助は無事に清潔に終了することができました。検査担当のスタッフの方には中断してしまいご迷惑をおかけしてしまいました…。すみませんでした。


いやはや、きちんともよおしたことをおっしゃっていただけてよかったです。

気持ち悪いですものね。

高齢になるとお通じはお薬で調整されている方も多いようで、お出かけ前に下剤を外される方もいらっしゃると思います。しかし、必ずしもうまく作用するとは限りません。

もしもの時に、私もできる限りのことはいたしますので、何でもおっしゃっていただければと思います。

排泄をしない人はいませんからね。

ありがとうございました。 いつでも心の準備をしておきます! 写真は西区の橋本八幡宮です。木漏れ日がきらめき、うっそうとした木々が涼しげです。



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