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執筆者の写真坂田大輔

胃ろう

まもなく九月が終わろうとしておりますが、まだまだ暑い日差しが照り付けておりますが、時折さっと吹く風はとても気持ちがいいですね。


さて、先日は随分以前からご利用いただいている方の、お買い物のお手伝いをさせていただきました。数年前にお独り暮らしをされていたころに、よくお買い物でご利用いただいていたのですが、施設にご入居されてからは、お買い物の頻度はぐっと減っていました。そして今年に入って誤嚥性肺炎にかかってしまい、つい先日胃ろうの手術をされたばかりです。


お迎えに上がると以前と特に変わった様子はなかったのですが、外出中に服用されていたお薬が無くなっていました。それもそのはず、胃ろうから服用するからです。じわじわと「ああそうか、胃ろうにされたんだ。」と実感してきました。


今回は「銀行と、化粧品や介護用品、あと来年のカレンダーがあれば買いたいな。」とのことでした。これらの買い物は何度も一緒に買ったことがあるので、銘柄も覚えており、すぐに終わってしまいました。以前はその後、食料品売り場に行って甘いものやご飯のお供などなど、いろいろと吟味しながら見てまわって、お買い物を楽しまれていたのですが、それはもうありません。少しだけ食べ物を売っているお店の前を通らなくてはならず、いい匂いがするので、「ごめんなさいね、おいしそうなものの前を通って。」とお声掛けすると、「いや、もう慣れたわ。」と意外とあっさりしていらっしゃいました。


食べられない寂しさはいかばかりかと思いますが、せっかくそのことによってまだしばらく元気で過ごすことができるのですから、その分他に楽しいことができるといいですね。

また遊びに行きましょう。

ありがとうございました。


写真は二丈の畑の彼岸花です。



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