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執筆者の写真坂田大輔

書類がない!

糸島の桜は満開です。 少し空気が冷たいですが、いよいよ春ですね。 さて、先日は壱岐へ帰る方の送迎をさせていただきました。 お迎えにあがり準備もオーケー。エレベーター前で看護師さんたちに見送られ、お別れをして一階へ。ご本人様はリクライニング車椅子に横になった状態のままタクシーに乗車。あとはご家族様にお隣に乗っていただき出発...。 …というところで、ご家族様がなにやら鞄の中を一生懸命探されております。船に乗る際に必要な書類が無いとのことです。もらったかどうかが定かでなく、本当にその書類が必要なのかも自信がないとおっしゃっております。むむ、出航の時間までは余裕をもった設定でしたので、まだ大丈夫。一階に降りたのでそこから病院へ電話するも何故か繋がらず、(焦ってかけ間違えていたりしたのかもしれません)船会社に電話をしてその書類がどうしても必要なのかを尋ねるとやはり必要とのこと。船会社から病院へ確認して折り返し連絡がくるとのことでしたが、いよいよ時間が迫ってきていたので、直接ナースステーションに戻って確認をしたところ、やはりその書類を発行していなかったらしくもちろん受け取っていなかったそうです。急遽病院からファックスでターミナルカウンターへ送る事になったとのことでした。 ようやく出発です。まだ間に合う!急いで港へ。車椅子を押してターミナルに入ると待ち構えたように係りの方が○○さんですか?と声をかけてくれました。付き添いの方が乗船券を買いに行っている間に、ご本人様に先に乗船してほしいとのことで、先に船へ。狭い通路で車椅子を止めてそこから椅子6席程肘掛けを上げてベッド状にしたところへ移乗します。ここには男性の係りの方が四人来てくださり五人でしっかりと抱えて移っていただきました。 …ほっ。 無事に乗船できました。 すぐに一般のお客様が乗って来られるので私は急いで車椅子と共に下船します。 船を降りると乗船券をもったお付き添いの方がいらっしゃりご挨拶ができました。 一件落着。 いやはや間に合って良かったです。余裕のあるスケジュールは大事ですね。バタバタはしたくないものです。 今頃はふるさとへ戻って安心されていることと思います。 もう乗らなくてすむといいですね。 ありがとうございました。 写真はその時の船着き場です。 気持ちのいい朝でした。

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