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  • 執筆者の写真坂田大輔

いつも通りで安心

少しずつ春の気配を感じているのですが、新型コロナウイルスの影響で世の中がどんよりとした雰囲気になっていますね。早く終息すればもちろん一番いいのですが、いつまでも自粛していると気が滅入ってしまいますね。そろそろ対応の方向を変える事も考えてはどうかと思っておりますがいかがでしょうか。 さて、そんな中でも月に一度、定期的にお薬をもらいに受診をしなければならない方がたくさんいらっしゃいます。 この方もいつも通り受診をされました。ほぼ寝たきりの高齢の女性の方です。 いつも通りお部屋に伺うと、いつもにこやかにご挨拶をしていただけます。かれこれ一年ほどおつきあいをさせていただいておりますが、毎回

「あなた先月来てくれた人かね?」と確認をされます。 「ハイ!そうですよ!」と元気にお応えします。 さあ次はベッドから車椅子へ移乗します。その際はいつも

「あんた持ち上げきるね?(持ち上げられるかね?)」と聴いてこられます。 「大丈夫ですよ。」とお応えします。 そして出発の際はいつも

「そこ(出入り口の引き戸)ちょっと開けといてね。猫がおるけん。」とおっしゃいます。 「わかりました。これぐらいでいいですかね?」と確認します。 そうして出発。いつもの道を走ります。しばらく天気や潮位(海沿いを走るので)の話をして、ある場所に来るといつも

「あんた昔ここに○○があったの知っとう?」と聴いてこられます。 「いやあその頃のことは知りませんね~。そうだったんですね。いつ頃ですかね?」と返すといつも

「あんたは知らんよね~、若いけんね、もう随分前やもんね~。」といったやり取りをします。 同じような場所がいくつかあって、いつも同じようなやり取りをします。そうするとあっという間に病院に着きます。 帰りもだいたい同じ時間に終了のご連絡をいただきますが、時々息子様と病院の食堂でお食事をされて少し遅めになることもあります。 いつもこのやりとりをしながら受診ができているのは、お元気で安定している証拠ですね。私もほっとします。 また来月も元気に受診をしましょうね。 いつもありがとうございます。 写真は空港の近くです。もっと大きく見えている感じがするのですが、写真だとこんな感じになってしまいますよね。いくつになっても電車とか飛行機とか重機とかを見るのは大好きです。

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