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  • 執筆者の写真坂田大輔

お久しぶりでした


蒸し暑い夏の日となっております。週末は雨のようですね。ひどい豪雨にならないといいのですが。


さて、先日は施設にお住いの方のご入院のお手伝いをさせていただきました。何年もご自宅からの通院でお手伝いをさせていただいた方なのですが、はじめはご本人様のみ、それから息子様が同行し始めて、歳を重ねるごとにすこしずついろいろとトラブルも増え始め、急な搬送があったり、後半は通院というよりも入退院のお手伝いが増えてきました。


そして最後にご連絡をいただいたのは1年ほど前。ご入院中の病院から施設に入所されるとのことでしたが、たまたま他の方のご利用と時間が重なってしまい、対応することができませんでした。ご入所された施設が遠方であったため、その後はご利用が無くなり、ご様子をうかがい知ることはできませんでした。


ところが先日息子様よりご連絡があり、今から利用したいとのご依頼でした。その日はぽっかり時間が空いていたため、すぐに対応させていただくことができました。


息子様が同行し、受診されている最中に具合が悪くなったとのことでした。受診していた病院が大きな病院だったのですぐに精密検査を受け、その後を地元の病院に引き継ぎ、ご入院となったとのことでした。できるだけ身体を動かさないほうが良いとのことでストレッチャーでの対応となりました。


息子様がおっしゃるには「あのころ(私が送迎させていただいていた1年前)からはだいぶ変わりましたよ。全然歩けないし、私と女房ぐらいはわかるみたいですが、いろいろと認識できなくなってきました。」とのことでした。年齢もかなりご高齢ですのでそれも仕方がないのかな、と思いながら処置室に入りました。ご挨拶をすると、やはりあまり事態が呑み込めていないご様子でしたが、「あれ、あんた、タクシーの…」となんとなく、記憶には残っているご様子で「そうです。介護タクシーの大すけです。」とご挨拶をさせていただきましたが、その後の反応は薄く、わかっているような、いないような…。しかし、第一声に「タクシーの」とおっしゃっていただけたのでそれだけで嬉しかったです。声はか細く、さらに横になっていらっしゃったので、以前と比べてふたまわりほど小さく感じました。


時間があればもっとお話をさせていただきたかったのですが、行先も遠いのですぐに出発です。


小一時間ほど走って地元の病院に到着。すぐに入院先の病院のストレッチャーに移り「またお会いしましょうね」とご挨拶をしてお別れをしました。


福祉タクシーをしているとご利用が途絶えて、その後のご様子がわからない方はたくさんいらっしゃいます。ご家族様にばったりお会いしてお話を伺うことも時々ありますが、ほとんどはわかりません。今回の方は一年前のご入所の時にお会いできていなかったので、少し心残りでしたが、今回はこのような形でしたがお会いすることができてとても嬉しかったです。


また何か機会がありましたら、お会いできると嬉しいです。

ありがとうございました。


写真は雷山川の下流、泉川のほとり。糸島市の花「はまぼう」と。




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