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  • 執筆者の写真坂田大輔

階段は一緒に。

まもなく梅雨入りでしょうか。湿度の高い日が続いております。 しかし、じめっとした日ほど夜はホタルが観られるようですね。 糸島ではいろいろなところでホタルを観る事ができます。私もそろそろ観に行きたいと思います。 さて、先日は80歳でお独り暮らしの方の受診の付き添いをさせていただきました。 団地の2階にお住まいで片側に軽い麻痺があるため、通常はスタッフが付き添って階段の上り下りを行っております。しかし、「待たせたくない」「気を使わせたくない」といったお気持からか、待ち合わせの時間より早く独りで降りて階段下に座ってお待ちになるのです。もちろん危ないのでお部屋でお待ちいただくようお声掛けはさせていただいているのですが、自信があるのかお忘れなのか、ご自身で降りていらっしゃいます。デイケアのお迎えの際も同じようにされているとの事でした。 今回も早めにお迎えに到着したのですが、やはり既に下でお待ちでした。しかし今日は何となく笑顔が冴えない感じがしたので、体調を伺うと 「麻痺側の手足の動きが悪く、今まではこんなことになったことは無い」とおっしゃいます。 どうして体調がよくないのに独りで降りようと思ったのかと伺うと 「家で過ごしているときは気付かず、階段を降り始めてから調子が悪いことに気づいた。」とのこと。 どれくらい前から待っていたのかを伺うと2時間前からとおっしゃいます。 「は、はい?」と耳を疑いました。 どうしてそんなに早くから降りようと思ったのかと訊くと 「手足の動きが悪かったので時間がかかると思い早めに降り始めた」とおっしゃいます。 う~ん、つじつまが合わなくなってきました。 とにかく転落するなど事故が起きなくてよかったですね。 気を取り直して受診に向かいます。 先生に今回の事をお話しすると、MRIを撮ることになりました。 急遽でしたのでやや待ち時間がありましたがようやく終了して再度診察へ。 結果は正常。何もなく、そのまま経過観察とのことでした。 とりあえずひと安心でした。 しかし翌日のデイケアのお迎えは危ないのでお部屋でお待ちいただくよう再度お声掛けをさせていただきました。 今までも時々物忘れはありましたが今回のような事はありませんでしたので、担当ケアマネージャーに一部始終をご報告させていただきました。大きな事故が起きてからでは遅いですからね。 これからも安全に独り暮らしができますように、チームで連携して見守らせていただきたいと思います。 ありがとうございました。

写真は怡土のシロツメクサと大きな空です。

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