よくならない
- 坂田大輔

- 3 分前
- 読了時間: 3分
ようやく気温が下がり過ごしやすくなってまいりました。朝晩は暖房器具が欲しいくらいですね。まったく極端で困ります。
さて、先日は歩行器歩行をされる方の受診のお手伝いをさせていただきました。団地の2階にお住まいで、歩行器で階段まで歩き、階段は手すりと杖を使って乗降します。
お迎えにあがるとあまり調子が良くないとのことで、慎重に慎重に歩きます。以前よりも歩幅が小さく、左足を引きずるようにして歩かれます。やはりあまりよくないみたいです。階段は片手を手すり、もう片方を杖で乗降しておりましたが、今日は杖の代わりに私がわきの下に入りました。「昇りより下りのほうが怖いっちゃんね~…。」とおっしゃいます。なかなか足が前に出ずぶらーんとして力が入りません。上手に足をつかないと膝がカクンと折れてしまいます。
階段の下にぴったりと車を付けておりましたので、横の扉から座席にご乗車いただきました。車内でお伺いしましたが、入院中は毎日リハビリをしていたけど、退院してからは訪問リハビリが週に一回しか来ないので、その他の時間は部屋でじっとしており、どんどん筋肉が落ちて力が入らなくなってきたとのことでした。
病院に到着すると、病院の車椅子を車の扉の前まで持ってきて、車椅子に移っていただきます。病院内では看護師さんに手伝っていただいたり、ご自身で車椅子を動かしたりして受診をされますので、私はここで一旦離れます。
受診終了の連絡を受けお迎えに上がると、看護師さんと一緒に玄関までいらっしゃいました。車の手すりを使い頑張って座席に座ります。帰り道以前はちょっとお店に寄って甘いものを買ったりしましたが、今回は買わずにご自宅に直帰しました。
団地に着くと今度は二階までの昇りです。以前は下りより昇りのほうが力が入りやすかったのですが、今回はなかなか足が一段上まで上がりません。「あら、何で上がらんちゃろうか。」と悔しそうにおっしゃいます。私が手すりと反対側のわきの下に入り、手でご本人様の腿の裏から支えて足を持ち上げながら上ります。膝が折れないように、しっかり足の裏をかかとまで段の上にのせて、上げない側の膝をしっかり伸ばします。一段一段「よいっしょ、よいっしょ…」ようやく2階まで上がりました。頑張って玄関の前まで歩行器で歩こうと思っていらっしゃいましたが、かなりお疲れの様子が見て取れたので、「車椅子を使いましょうか」とお声掛けをすると、「そうね…」と今回は無理をしないことにしました。
ご自宅のベッドまでお送りして「あ~よかった~。ありがとう~。」と、ひと安心です。
本当にお疲れさまでした。無事に帰ることができて何よりです。
今後は介護認定をし直すそうで、訪問リハビリが増えるかもしれないとのことでした。よい方向に向かうといいですね。
頑張りましょう。
ありがとうございました。
写真は加布里漁港、秋の夕暮れです。






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